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2024年6月24日 (月)

礼文のトド島

 またまた礼文島の話で恐縮です。昨日(6月23日・日曜日)朝のNHK番組で、礼文島のトド射ち漁師の話がありました。礼文島では秋になるとシベリアから多くのトドがやってきて春まで沿岸で過ごします。礼文の多くの人々は漁業に従事していて、魚を獲る網をトドが破り魚を食べてしまうそうです。そのためトドは害獣とされ、駆除の対象となってしまいました。番組は80歳を超えたトド射ちの名人の話でした。

 その漁師は普段は漁業に従事しているのですが、冬はトドを獲っていて昨シーズンは10頭仕留めたそうです。でも漁師は言いました。「トドが悪いんじゃない、人間が悪いんだよ」と。トドだって魚を食べて生きています。人間はその魚がいる海に網を張って根こそぎ魚を獲っているのですから、トドだって生きていくために網の中の魚を食べるのです。そうですね、これは陸上の熊やイノシシと人間の関係と同じです。この頃の群馬のテレビのローカルニュースでは熊やイノシシの出没が伝えられ、これらの動物は危険ですから近づかずに警察や役所に連絡してくださいというのです。トド打ち名人に言わせれば、これも悪いのは人間なのでしょうね。はるか昔は人間も少なくて動物と人間は共存していたのでしょうが、今は人間は70億人にも増えてしまったのですから。

トド島(2024年6月13日) 礼文島北端のスコトン岬から見たトド島です。時期によっては礼文島のあちこちでトドやアザラシを見ることができるそうです。私はもう20年近く前になりますが、稚内の抜海漁港で多くのトドの群れを見たことがあります。

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2024年6月17日 (月)

礼文島

 久しぶりに礼文島へ行ってきました。先回は2019年7月11日ですから5年ぶりです。その時は桃岩のトレイルコースを4時間かけて歩き、花を満喫しました。今年は6月13日に朝一番の稚内からのフェリーに乗り、レンタカーを借りて岬と花めぐりをしました。礼文島は寒冷な気候のため、海岸から高山植物が分布しています。今回の圧巻は最北端のスコトン岬へ向かう山道(江戸屋山道)です。一方通行の狭い道で、ハイカーも多いのですが、ところどころに駐車できる場所があり花の観察ができます。

 この山道には、チシマフウロ・ハクサンチドリ・レブンシオガマ・ネムロシオガマなどを見ることができました。澄海(すかい)岬へ行く道の途中にはレブンアツモリソウの保護地がありありました。岬周辺ではエゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)などの群落がみられます。この後は横着して桃岩のレンジャーハウスまで車で登り、桃岩周辺の花を楽しみました。前が7月、今回が6月と時期が違うので、花も異なっていてうれしい旅でした。

レブンアツモリソウ(2024年6月13日 礼文島) 普通のアツモリソウは紫色なのですが、レブンアツモリソウは淡いクリーム色です。かつては全島に咲いていたのですが、盗掘などで大幅に減少し、今はこの保護区でのみ生き延びているようです。

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2024年6月10日 (月)

国立大の学費

 私が1967年に入学した秋田大学の学費は、年間12000円で月1000円でした。私の家は裕福ではなく、小学生のころに始まった給食費も満足に払えないくらいでした。私の姉と弟は商業高校をでて就職しましたが、私は大学に進学させてもらいました。当然ながら学費の安い国立大学を目指しました。私立大学も受験して合格したのですが、入学金が30万円もしたので入学するつもりはありませんでした。もしもあの頃から国立大学の学費が高かったら大学への進学はできなかったでしょう。

 先日慶応大学の義塾長が文部科学省の会合で、国立大学の学費を年間150万円に上げるという案を出したとか。現在は53万円ほどで、それでも昔に比べると44倍と十分に高いのですが、さらにその3倍です。値上げ案の背景には私立大学の経営悪化があるようです。大学が増えすぎて少子化の影響をまともにかぶっているのでしょう。しかし、だからといって3倍に値上げしろというのは短絡的すぎます。教育にかける国のGDPに占める支出割合は、OECD加盟38ヶ国中下から2番目だそうです。国に働き掛けて教育費を増額させるのが筋でしょう。義塾長ともあろう人がそれを言わずに値上げをうたうのは、教育者として少々だらしないのではありませんか。

ヒカリゴケ(2024年6月4日 浅間山・鬼押出) ヒカリゴケは少ない光を効率よく反射させて、あたかも発光しているように見える苔です。有名なのは知床半島の羅臼町にある大きな洞窟です。群馬県でもいくつかの山で見ました。

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2024年6月 3日 (月)

ウメの大不作(2)

 先回我が家のウメの実がゼロということを書きましたが、NHKのニュースでは群馬県のウメが7割減といっていました。群馬は和歌山県に次いでウメの生産量が2位なのですが、今年はどうなるのでしょうか。サクランボ・リンゴ・プラムも我が家では全滅で、ビワは昨年の2割程度、ユスラウメは1割といろいろの果樹の状況が見えてきました。

 今のところ例年と変わりなく実をつけているのはモモ・ナシ・ポポー・ブルーベリー・ブラックベリーです。イチジクは木がカミキリムシにやられ、大分弱っていますので期待薄です。ブドウ・クリ・ミカン類はまだわかりません。果樹だけでなく野菜も怪しくなっています。タマネギは例年通りに収穫できましたが、キュウリが不作気味です。ジャガイモは葉の色つやが悪く、オクラは成長の度合いが貧弱です。どうにもこうにもセミ百姓にとってはつらい年になりそうです。

ズミ(2024年5月29日 赤城・小沼) 赤城の長七郎山には毎年シロヤシオを見に登っているのですが、今年は外れ年で去年の1割程度でした。そのかわりズミがあちこちで満開になっていました。ズミは満開の花よりもつぼみがほころび始めた状態がピンクががってきれいなのですが、満開になると赤みが消えて白くなってしまいます。

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