ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲは、本州では高山植物とされているユリ科の花で、黄色い大きな花を咲かせます。一日花で、咲いた翌日にはしぼんでしまいますので、切り花として飾るにはいまいちです。私が初めてニッコウキスゲを見たのは、大学生のころ登った秋田駒ケ岳です。ワンダーフォーゲル部の合宿では、この山や鳥海山で多く見ました。群馬県に移り住んだ今では、谷川岳や浅間山塊の標高2000m程度あたりで多く見られます。当然のことながら北へ行くほど分布高度は低下して、青森県では海岸近くにも咲いているようです。
北海道でも同様で、海岸べりから高い山にまで分布しています。海岸近くでは道端やがけにも見られます。山では標高1000m程度の湿原に多く見られます。我が家の庭にはニッコウキスゲが植えられていて、5月には満開になります。平地のニッコウキスゲは山のものよりも小さいですね。春に新芽が出るころに摘んで、おひたしにして食べることができます。
ニッコウキスゲ(2023年6月22日 北海道・長万部町) 北海道の噴火湾沿いの国道5号線の長万部町から八雲町にかけては、点々とニッコウキスゲの小群落があります。北海道ではエゾカンゾウとかエゾゼンテイカとも呼んでいます。道端に咲くニッコウキスゲと国道を走るトラックの取り合わせは、妙にあっています。
« 恵山 | トップページ | 運転免許更新(2) »
コメント
元気そうで安心しました。東さんは今年7月9日に膵臓癌で亡くなり、昨日奥様より連絡がありました。小生は、それなりに生活しております。時々、この文章を覗きます。
投稿: 村澤 | 2023年9月10日 (日) 09時50分