秋の谷川岳
私はここ20年ほど毎年6~8月には必ず花を見に谷川岳に登りましたが、今年は天候やコロナの影響で夏の谷川岳には行きませんでした。谷川岳山頂のトマノ耳とオキノ耳の間や西黒尾根は、日本有数の高山植物の宝庫と思っています。大規模な花畑や単一群落はありませんが、種類の多さはほかのどの高山にも負けません。関東の2000mに満たない山としては驚異的な花数です。山体のほとんどが蛇紋岩質で栄養分に乏しく、独特な花や固有種が多くあり、オゼソウやホソバヒナウスユキソウはその代表でしょう。
夏の谷川岳に登れなかったため、コロナも落ち着いた秋に紅葉を見に出かけました。麓の紅葉にはまだだいぶ早いのですが、例年10月上旬には山頂付近の新潟県側の紅葉が見ごろとなります。ところが今年は頂上付近の紅葉を見ることができませんでした。下の写真は今年10月5日と2003年10月4日のオキノ耳の写真です。違いは一目瞭然でしょう。よく観察すると紅葉するような木の葉がほとんど落ちているのです。紅葉する前に落葉してしまったようです。これも地球温暖化や気候変動の影響なのですかね。
オキノ耳(上:2021年10月5日、下:2003年10月4日)
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