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2015年10月13日 (火)

母のこと

 わが母が10月8日に96歳で亡くなりました。眠るような安らかな旅立ちでした。母が亡くなった連絡は兄弟(つまり母の子供)以外は全くせず、家族だけでひっそりと見送りました。香典・花・弔電等も一切お断りしました。それでも、家族葬の会場は花に包まれ、コスモス畑をバックに撮った母の遺影は心なしか微笑んでいました。5月に脳梗塞で倒れ、病院を2回変わり、7月には老人保健施設に入っていましたが、徐々に体力が衰え、この日を迎えました。生前はわがままいっぱいで、姪などは「自己中婆さん」と陰で呼んでいましたが、それも亡くなってしまえばかわいいと思えます。

 神奈川県の葉山で生まれ育ち、婿を取って結婚し、子供を育てました。庭師の娘で、貧乏ながら家付き娘であったために、わがままに育ったのでしょうね。それが7年半前、これは私のわがままで群馬県高崎市に引っ越すとき、母に一緒に行くか尋ねたら、「行くよ」の一言でした。すでに父は44年前に56歳で亡くなっており、母はようやく父の傍に行けました。これからは三途の川の向う側に迎えに来た父と、天国で仲良く暮らすでしょうね。連絡を差し上げなかった親戚・会社・友人・近所の方々にお詫びを申し上げるとともに、今までのご厚誼に御礼申し上げます。

浅間山の噴煙(2015年10月7日 八風山から) 母が亡くなる直前まで山に行くという親不孝者でした。山から帰り施設にいくと、食事を3割ぐらい食べたというので少し安心したのですが・・・。

151007

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コメント

根岸 基治樣
  お母樣の突然の悲報に接し、驚いております。
根岸樣の御心情をお察しし、すぐにでもお慰めに飛んで参りたい気持ちですが、遥かな地よりご冥福をお祈り致します。

お母樣は、息子さんと一緒に暮らせた事を大変喜んでいらっしゃる事だと想います。お幸せな御一生だったのでしょうね。

私の母も93歳、老いて益々盛ん…日増しに頑固の塊となっております。
【田苗 裕幸】

投稿: 田苗 裕幸 | 2015年10月14日 (水) 16時32分

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