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2015年6月29日 (月)

草津白根のコマクサと構造土

 6月25日に、久しぶりに草津白根山に登ってきました。登るといっても、ロープウェイを使って2000mまで一気に上がってしまいますので、横着な登山です。前に登ったのは2000年ですから15年ぶりになります。今は群馬県に住んでいて近くなのになぜ足が遠かったかといえば、前に登った時にコマクサが鼻についたからです。草津白根にはかつてはコマクサがあったのですが、薬草として乱獲されほぼ全滅しました。それをある人が嘆いて植えはじめ、今では地元の人たちの保護と植栽活動が盛んになっています。2000年に始めて登った時、ほかの山よりも色が濃く、花も多いコマクサがたくさん咲いていました。一目で天然ではないなと感じて調べたら、やはり植えられたものでした。今回登って、さらにコマクサがやたらと多くなっていました。礫質地の部分のほとんどに植えられているのです。

 草津白根にはコマクサに劣らないほど貴重なものがあります。それが構造土と呼ばれる、氷河周辺のような寒冷な気候による地表の凍結融解によって生ずる特殊な土壌です。このような現象は周氷河現象と呼ばれ、現在はハイマツ帯以上の高い標高の砂礫地に見られるものです。それが、草津白根山にもかなりの規模であるのです。ところが、コマクサはその構造土を壊して植えられているものがあります。下の写真は構造土の一つである線状構造土(条線土)と呼ばれるもので、コマクサが点々と植えられています。多くの部分で線状構造が壊されています。コマクサを大切にするのなら、このような貴重な自然現象も大切にしてもらいたいものです。

線状構造土(2015年6月25日 草津白根山) 草津白根には線状土のほかにも、多角形構造土があり、鏡池の亀甲土が見事です。関東では、登山道のわき(ロープが見えます)でこれほどのものが見られるのはここだけでしょう。

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