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2013年12月 4日 (水)

法律と日本語

 衆院で強行的に可決し、参院で審議している特定秘密保護法案に関して、自民党の石破幹事長がデモの騒音をテロと同じと言って物議をかもしています。まあ確かにあの大音量で騒がれたら文句も言いたくなるでしょう。しかし、日頃慎重で思慮深いと見られていた石破さんがあれで黒星を喫したのは、「サルも木から落ちる」でしょう。それはさておき、今問題となっているもうひとつは「テロ」の定義です。法案の第12条第2項第1号でテロを「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう」としています。この中で「又は」が3回出てきます。「又は」は日本語では並列を扱う接続詞で、強要・殺傷・破壊活動の三つはテロとなることが日本語では明白です。つまり、強要だけでもテロとなることが問題視されているわけです。

 どうも法律を作る人が日本語を知らないか、わざとしたのか、困ったことです。私が業務で扱っていた「土壌汚染対策法」も暗号のような日本語の最たるものです。一例を挙げますと法第3条で調査対象となる特定施設を「使用が廃止された有害物質使用特定施設(水質汚濁防止法 (昭和四十五年法律第百三十八号)第二条第二項 に規定する特定施設(次項において単に「特定施設」という。)であって、同条第二項第一号 に規定する物質(特定有害物質であるものに限る。)をその施設において製造し、使用し、又は処理するものをいう。以下同じ。)に係る工場又は事業場の敷地であった土地の所有者、管理者又は占有者(以下「所有者等」という。)であって」とあります。一文の中に括弧がいくつあるでしょうね。法律を作る役人の頭の中はこんなものでしょう。お役人様、もっと明確な日本語を使えませんかね。

カモシカ(2013年11月26日 高崎市倉渕・笹塒(とや)山) 隠居して山に登って、山の中でカモシカを見つけて、写真を撮って・・・。こんな事をしていても、やはり世俗を超越することはできないものですね。

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