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2013年3月19日 (火)

メタンハイドレート

 メタンハイドレートのことは過去何回か書いています。日本近海の海洋底には我が国の消費量の100年分に相当するメタンハイドレートが眠っていると云うことです。メタンハイドレートは「燃える氷」ともいわれ、低温あるいは高圧化で存在しうるメタンガスです。地中では固体となっています。愛知県沖の水深1000mの海底下300mの地層から、メタンハイドレートを採取する試験施工に成功したとの明るいニュースが、先週日本中をにぎわしていました。地下に存在しているときは固体ですから、通常のボーリングで採取するのはほぼ不可能です。これを温度を上げるか減圧するかで採取する方法が考えられていますが、愛知県沖は減圧法で成功しました。海面下1300mですから、圧力は130気圧です。これを30気圧まで減圧して、ガス化させると云う方法です。アラスカなどの地上では、温度をあげての試験施工に成功していますが、海底下での減圧法はこれが初めてです。

 成功したのは喜ばしいのですが、問題は開発コストでしょう。現在ではLNG輸入価格の数倍になってしまうという試算もあります。現在の高い輸入コストが、シェールガスなどの影響で下がると、とても太刀打ちできないでしょうね。深海部での掘削ですから、固定やぐらは使えません。探査船「ちきゅう」のような船が必要となります。日本の消費をある程度賄おうとすれば、このような船が何隻あっても足りません。さらには算出したガスを輸送する手段も必要です。海上にメタンガスを液化するプラントも必要となるでしょう。コストを考えたら採算ベースに乗せるにはまだまだ長い年月がかかりそうです。しかし、資源小国の日本にとって、遠い将来を考えると海底のレアアースとともに、夢が膨らむ存在ではあります。

トウダイグサ(2013年3月16日 安中市・石尊山) 長野新幹線安中榛名駅の北側に高さ500m程の石尊山があります。安中榛名駅からは1時間ほどで登れる山で、この時期になると里山は梅の季節です。梅の木の下には、トウダイグサ・オオイヌノフグリ・カキドオシ・ホトケノザなどの草花が咲いています。

130316

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