アスペルガー裁判
昨年7月に、姉を刺殺した発達障害(アスペルガー症候群)の弟に対し、30日の大阪地裁の裁判員裁判で、求刑16年を上回る20年の懲役刑が言い渡されました。この事件は、何とか弟を自立させようとした姉に対し、わずらわしくなった弟が殺してしまったと云うことのようです。アスペルガー症候群は高機能自閉症とも呼ばれているようで、知能障害はないのですが、自閉症気味の人を指しています。人とのコミュニケーションが苦手で、いわゆる阿吽(あうん)の呼吸などということは絶対といっていいほどできません。知能の優れた人も多く、例えばアインシュタインもそうだったのではないかと云う人がいるくらいです。確かに、社会への適用性は低いでしょう。しかし、だからと云って求刑よりも重い刑を言い渡すことはないように思えます。
発達障害という問題がクローズアップされて、まだ30年ほどにしかならないでしょう。我が国では、例えば知能障害に対してはそれなりの保護策がすすめられてはいますが、アスペルガーに対しての対応策はほとんどなされていないようです。そのような状態の中で、「アスペルガーは社会での受け皿がない」という理由で隔離処置のような重い罪状を課すことには、どうにも理解できません。裁判官・裁判員よ、あなたたちも発達障害ではないのですか?というよりも、これは陰湿な「いじめ」ではありませんか・・・。
ニッコウキスゲ(2012年7月21日 栃木・福島県境、流石山) ニッコウキスゲで有名なところは尾瀬や霧ヶ峰など数多くあるのですが、私はこの山のものが最も好きです。最初に訪れて山の斜面一面のニッコウキスゲを見た時は、思わず感嘆の声をあげてしまいました。
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