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2012年5月10日 (木)

連休の山の事故(2)

 この連休に北アルプスで遭難した6人の老年パーティは、当初軽装であると云われていました。ところが、回収されたリュックにはツエルトやダウンジャケットも入っていたそうです。「軽装で山を甘く見た」などとのたまわっていた山の評論家たちの見方は完全に覆されました。私は当初から、登山歴40年、50年の人で3000m級の山に数多く登った人たちが、今の時期の山を甘くみたなどとは思えませんでした。その人たちは当然ながら北アルプス3000mの山では、天気の激変があり得ることは承知していたことでしょう。吹雪と気温の急低下についていけず、防寒具をとり出す暇も、ツエルトを張る余裕もなく、まして雪洞を掘るなどということもできず、なすすべもなく凍死したのです。

 体力が急激に消耗するとともに、おそらくは意識も失われていったのでしょうが、そのとき何を考え、思ったのでしょうか。胸が痛みます。おそらく考えたのは、「ああ、あの時引き返せばよかった」ということだけではないでしょうか。先回、引き返す勇気がなかった、と書きましたが、実際に山に登って遭難寸前になってみればわかりますが、引き返すという決断をするタイミングはなかなか難しいものです。私自身、若かりし頃、6月の鳥海山で、広大な雪渓の上で霧のため足下すら見えず、平衡感覚も失われると云うホワイトアウト状態になったことがありました。何とか山小屋にたどり着いたのですが、今思い出しても冷汗三斗です。

イワキンバイ(2012年5月5日 群馬県・トヤ山) 平地に咲くキジムシロによく似ています。神奈川県丹沢山塊の尾根にも5月になるとよく見ることができました。ものの本には花期が6~8月と書いてありますが、日当たりの良いところでは5月から咲き始めるようです。

120505

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