« 斉藤明美さん | トップページ | 土壌汚染調査技術管理者試験 »

2012年1月17日 (火)

巨大津波の科学的根拠

 1月16日の国会の福島原発事故調査委員会で、東電の副社長は、震災前に社内には報告されていた巨大津波が生ずる可能性について、「科学的根拠がない」ということで退けたということを証言していました。科学的根拠とは何でしょうか。マグニチュード9の地震が生じる確率でしょうか、それとも地震のエネルギーと津波の大きさの関係式なのか。もしそうだとすれば、そんなものは生じた後でのこじつけにすぎないでしょう。原子力エネルギーという科学の最先端で作った電気を売っている会社の副社長が、そんなことを言ってはいけませんね。

 私は土壌・地下水汚染の調査と対策という仕事をしています。それは見えない地下のことを扱う科学です。見えないからこそ社員には常々「科学的であれ、合理的であれ」と言っています。しかし、常に科学的な裏付けが取れるとは限りません。その時には「勘と、経験と、度胸」が必要になります。これは技術屋としての「ひらめき」のことです。それがなければ新しいことは生み出せません。巨大津波が想定外だったとは、関係者が口にしている言葉ですが、それこそ科学的とは言えない言葉でしょう。科学とは、ある面で「起こるべくして起こる現象をとらえる学問」ともいえるのですから。

浅間山(2012年1月7日 江戸から28里ほどの中仙道から) 中仙道を旅する人たちは、このあたりに来ると浅間山を正面にとらえることになります。もし天明3年(1783年)の時のような噴火が起こったら、大惨事となるでしょう。私の家も被害は免れないでしょうが、それもまたさだめかもしれませんね。

120107

« 斉藤明美さん | トップページ | 土壌汚染調査技術管理者試験 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 巨大津波の科学的根拠:

« 斉藤明美さん | トップページ | 土壌汚染調査技術管理者試験 »