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2011年11月 4日 (金)

水に関する基準値の改正

 10月27日に、カドミウムの水質汚濁に係る環境基準(水環境基準)と地下水の水質汚濁に係る環境基準(地下水環境基準)が、今までの0.01mg/Lから0.003mg/Lに改正され、11月1日には1,1-ジクロロエチレンの水質汚濁防止法に基づく排水基準と地下水浄化基準がそれぞれ0.2mg/Lから1.0mg/Lと0.02mg/Lから0.1mg/Lに改正されました。カドミウムの環境基準は、2010年6月に農用地のものが「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」の基準とともに、含有量として1.0mg/kg(米)から0.4mg/kg(米)が改正されています。ところが、土壌の溶出量は0.01mg/Lのままです。健康にかかわる項目でありながら、基準によって基準値が異なる状況が多くあります。カドミウムの水環境基準値の改正は、今年7月の中央環境審議会水環境部会の答申に基づくものです。同じ中央環境審議会でも土壌農薬部会では、米に含まれる含有量の改正のように答申はしているのですが、溶出量に関してはどうしたのでしょうか。

 排水基準と浄化基準の改正は、水環境基準の改正に伴うものです。この答申は今年7月に行われています。この答申の中では、2009年に水環境基準などに加わった塩化ビニルモノマーや1,2-ジクロロエチレンも同時に検討されているのですが、11月1日の改正は1,1-ジクロロエチレンのみに留まっています。環境省の中央環境審議会は多くの部会に分かれており、部会の中でさらに細かな委員会に分かれています。これらの委員会・部会が連携して動いていない結果答申がバラバラになり、同じ物質・項目でありながら基準や法律によって基準値が異なる結果が生じています。早急に統一して欲しいのですが、「環境省」ではだめでしょうね。だって「環境省だもん!」。

紅葉の登山道(2011年10月29日 上信国境・荒船山) この時期、花もキノコもなくなり、写真といえば紅葉・黄葉になってしまいます。しばらくこんな写真が続くかもしれませんね。ごめんなさい。

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