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2011年9月22日 (木)

「日本沈没」再読

 小松左京が亡くなって、本屋には「日本沈没」などの著作が並んでいます。思わず、小学館文庫の同書を買ってしまいました。オリジナルは光文社のカッパノベルズで、我が家の本棚には茶色くなったものが残っています。初版は1973年だそうで、以前にも書きましたが、プレートテクトニクスに基づき、日本を沈没させています。このころはまだプレートテクトニクスという言葉すら用いられていませんでしたが・・・。この本の中で、日本沈没を予想した田所博士が地震の規模について述べた個所があります。少々長いですが引用してみます。「一つの地震によって放出されるエネルギーの最大値は、地殻の性質によって、マグニチュード8.6-5×10の24乗エルグを超えることはない。(中略)日本で今まで記録された最大の地震は、1933年の三陸沖大地震のマグニチュード8.3だ。(中略)しかし-これから、過去において、一回も起こらなかったようなことが起こるかもしれない。たとえば-一単位地震体積当たり、5×10の24乗エルグのエネルギーをたくわえた地殻がいくつもならび、それが一斉にエネルギー放出をやったらどうなるか?そんなことは絶対起こり得ないといいきれるのか?」

 今回の東日本大震災のことを見事に言い当てています。東日本大震災まで、複数の地震域が連動して動くということは想定されていませんでした。しかし、東日本大震災以後、例えば東海から南海までの地震域が連動することを考えています。小松左京は京大文学部出身です。その作家がここまで述べていることに改めて敬意を表します。小説では、この後すぐに関東大地震が起こります。吉村昭の「三陸海岸大津波」の描写が淡々としていたのに対し、小松左京の描写はまるで実際に、その場に放り込まれたようなすさまじさです。過去の地震のマグニチュードは、現在では小松左京が述べたものと異なってはいますが、それにしても小松左京のすごさを思い知らされました。

ゴゼンタチバナの実(2011年9月18日 上信国境・堂岩山) 堂岩山は白砂山に連なる2000m程の山で、頂上の西側は針葉樹に覆われていますが、東側は白砂山までハイマツがかなりの密度で生えています。堂岩山から白砂山までは1時間ほどでいけるのですが、この日は堂岩山から南に折れて八間山へと行きました。マイヅルソウ・コケモモ・ゴゼンタチバナなどの実が、ルビー色に輝いていました。

110918

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