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2011年5月31日 (火)

東電と尾瀬(2)

 以前、東電が尾瀬国立公園の4割を保有しており、福島原発などの一連の事故により、所有地を売却するのでは、という危惧を述べておきました。その後、群馬県が東電に対し、尾瀬の売却をしないように要請したといいます。それに対して東電は、売却の意思はなく、必要最小限の整備・保護は続けると言われたそうです。東電が保有している土地のほとんどは群馬県に属しています。群馬県が東電に要請した内容の詳細は報じられていませんので、憶測でものを言うよりほかにはないのですが、群馬県は尾瀬の保護にそれなりの負担を負うつもりでしょうか、それとも東電におんぶにだっこなのでしょうか?もちろん今まで群馬県が尾瀬に対して何もしていないなんて言いません。しかし、東電にそのように申し入れるのなら、「群馬県としても応分の負担をするので、ともに尾瀬を守っていきましょう」とでも言ってくれていたらいいのですが・・・。

 東電が事故や損害賠償で、これからどのくらいの費用がかかるかわかりませんが、国家予算の1/10程度の費用がかかるのではないでしょうか。当然ながら遊休資産の売却やリストラを進めることでしょう。それでも、国策会社とはいえ一企業の手に余るものでしょう。尾瀬は一度訪れればわかるのですが、国の宝、県の宝といっても良い自然が残っている場所です。だらしない国はともかくとして、わが群馬県としても出来る限りの手を打ってもらいたいと思います。新知事さん、群馬県民としてお願いします。そうしないと次の知事選で票を入れないぞーー!

ワタスゲ(2006年7月8日 尾瀬ヶ原) 燧ケ岳を望む広大な尾瀬ヶ原のワタスゲです。これだけ広大な高層湿原は我が国最大のものです。東電の保護活動には頭が下がります。

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2011年5月24日 (火)

山菜三昧

 春、山に登る楽しみは、花を見ることもさることながら、山菜を採ることでもあります。今年の山菜は3月上旬のフキノトウに始まり、ノビル・カンゾウ・コゴミ(クサソテツ)・ギボウシ(ウルイ)・タラノメ・モミジガサ(シドケ)・ヤブレガサと続いています。今年はまだ食べていませんがイラクサ(アイコ)も歯触りのよい山菜です。6月になると、これも大好きなギョウジャニンニク(アイヌネギ)やミズ(ウワバミソウ)が待っています。ヤマウドの葉のテンプラもおいしいですね。フキノトウはフキ味噌にして瓶詰にすると、半年くらいは保存できます。普通の作り方は、フキノトウを油でいためてから味噌を混ぜるのですが、私は湯がいてみじんに切り、みりんと鰹節を混ぜて、とろとろと煮て作ります。ご飯の上に載せて食べれば絶品です。

 山で採る山菜のほかに、我が家の裏の畑(借地で200坪ほどあります)にも山菜が植わっており、これも楽しみです。タラノメ・フキ・カンゾウ・コゴミ・ギボウシはたくさん採れます。このほか、ノビル・ギョウジャニンニク・ヤブレガサ・セリ・ヤマワサビ(ホースラディッシュ、セイヨウワサビ)も植え始めており、数年後が楽しみです。ヤマワサビは北海道に住んでいたころ、ギョウジャニンニクとともによく採りに行きました。おろし金ですって醤油を少々混ぜ、熱々のご飯に載せて食べれば、これもまた絶品です。来週にでも掘り返してみましょう。今年はミズやニリンソウ(フクベラ)も植えてみようかと思っています。

ヤブレガサ(2011年5月21日 群馬県・高ジョッキ) ちょっと山に入ると山菜が群落を作っています。このヤブレガサは少々育ちすぎですが、もう少し若い、葉に白い毛があるものが食べごろです。

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2011年5月23日 (月)

東電と尾瀬

 相も変わらず福島原発のことで東電がやり玉に挙がっています。ここ数日は、3月12日の1号機への海水注入中断が、東電独自の判断か、政府が多少なりとも絡んでいるかでもめています。いい加減で内輪もめは止めたらどうでしょうかね。福島原発そのものもさることながら、山が好きな私としては尾瀬の行方も心配です。東電の負債は、1兆円を超える金額になりそうだとの試算があります。東電は、遊休資産の売却を計画してますが、尾瀬はどうなるるのでしょうか。
 尾瀬は2007年に日光国立公園から分離して、会津駒ケ岳や帝釈山などの福島県域を加えて尾瀬国立公園となりました。その国立公園の面積の何と4割を東電が所有しているのです。国立公園のうち、尾瀬ヶ原や尾瀬沼、至仏山・燧ケ岳などは特別保護地区となっていますが、その7割、および国立公園の群馬県域のほぼ全域が東電の所有地です。尾瀬は皆様ご存じの通り、標高1,400mの日本最大の高層湿原尾瀬ヶ原を有し、貴重な高山植物が多い山域です。「オゼ」と名がつく植物は18種に及んでいます。今のところ、東電は尾瀬を手放す意思はないようですが、今まで尾瀬の保全に多くの資金と手間をかけてきた東電が、これまでのような保護活動ができるのでしょうか。もちろん、国立公園の保護は一企業の手だけではなく、国を挙げて行うべきものですが、この際尾瀬に入る人たちから、入場料を徴収することも必要になるのではないでしょうか。貴重な自然を守るためには、その位のことも必要でしょう。

オゼソウ(2004年7月3日 尾瀬・至仏山) 群馬県側の鳩待峠から至仏山へと登ると、途中のオヤマ沢田代と小至仏山の間にある花畑は、シナノキンバイなどと一緒にオゼソウが一面に咲きます。オゼソウは至仏山のほかには谷川岳にもあります。蛇紋岩指示植物です。

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2011年5月11日 (水)

菅総理がようやく国の責任に言及しました

 5月10日の記者会見で、菅総理がようやく福島原発に関して国の責任に言及したようです。残念ながら記者会見の模様は見ていないので新聞記事から類推するしかないのですが、総理大臣として本心からお詫びしたとは思えません。「政府にも責任がある」と言ったとか。「政府にも」ではなく、「政府に」でしょう。国策として、原子力発電を推進し、電力会社を指導してきた結果です。そこを踏まえて本心からお詫びしないと、被災者は納得しないでしょう。震災早々東電を怒鳴りつけたり、ヘリコプターで現地視察したりしてはいますが、東電に土下座させる前に、本人が被災者の前で土下座すべきだったのではないですか。

 単純に、エネルギー政策を再生可能なエネルギーを主とするものに転換したいようなことを述べているようですが、東工大出身の技術者?として本当にそんなことを考えているのでしょうか。日本の消費電力を1/10くらいに落とせば別でしょうが、現在考えている節電程度ではとても追いつかないでしょう。風力発電や太陽光発電の可能発電量がどの程度かあるいは不安定なものかは、菅総理でも知っているでしょうに。日本の国土の空き地のほとんどを太陽光パネルで覆うとか、沿岸部に軒並み風力発電の塔を林立させるとかしても無理ですよ。もっと心から反省して発言しないと、誰も信じません。土台、菅さんでは無理なのでしょうね。

チャルメルソウ(2011年5月4日 群馬県・烏帽子岳) 沢沿いの湿った所に生えています。花は小さく地味なものですが、ラーメン屋さんのチャルメラに似ているので名付けられたとか。

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2011年5月 8日 (日)

浜岡原発停止への菅総理の言葉

 菅総理大臣は5月6日(金)夜の記者会見で、中部電力に対し、浜岡原発の運転停止を要請したことを発表しました。東海地震や津波への対策不足から、重大な事故が発生するおそれがあるというものです。なるほど、そのとおりでしょう。相当前から浜岡原発は東海地震の震源のど真ん中にあるということが指摘されてきていたのですから、運転停止は当然とも言えます。ですが、記者会見の様子を見ていて釈然としないものを感じました。会見では、最初に総理大臣として中部電力に要請したと言い、その理由として「文科省地震本部の評価では、30年以内にM8以上の地震が発生する確率が87%で、きわめて切迫している」としています。私が、最初に不思議に感じたのは「総理大臣として」という言葉でした。総理大臣は政府のトップです。日本政府はそれまで原発は安全で、浜岡に対してもお墨付きを与えてきています。浜岡の運転停止は、今までの日本の政策の大転換に結びつきかねません。その反省がないままに、いきなり運転停止要請ですか。

 菅総理は、今までの自民党政府がやってきたことだとでもいうのでしょうか。総理大臣というものは、政権が変わってもその責任を引き継ぐものです、革命であれば別ですが。今まで原発を推進してきた反省がまったくないのです。とくに、民主党は原発を推進してきた電力総連の支持を得ているのではないですか?原発輸出を促進してもきました。菅総理は言葉が足りないということは、よく言われていることですが、私から見れば説明に起承転結がないのです。結論しかありません。結局、言葉で人を説得できる人間ではないということでしょう。運転中止の要請で、菅総理の側近は「国民は支持する、市民運動出身の首相として本領を発揮した」と言ったとか。ばかですねえ、市民運動家のレベルはこんなものだとさらけ出しているようなものです。こんな人を総理大臣に頂くことは、この上なく恥ずかしいですね。

ヒカゲツツジ(2011年4月29日 群馬県・三ツ岩岳) 先日のアカヤシオを撮った山と同じ山です。アカヤシオのピンクをバックにしています。

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2011年5月 6日 (金)

アカヤシオ

 アカヤシオはツツジ科の花で、本州の福島県以南に咲く花です。群馬県の西部(西上州)にはことに多く、南牧(なんもく)村では村の花に指定されています。ちなみに、南牧村は平均年齢が62.5歳と、高齢化率が日本一の村のようです。人口は、1970年には7700人いたものが、2010年には2400人に減っている過疎の村です。アカヤシオは、図鑑などではブナ帯に咲くと書いているものもありますが、ブナ帯とは高さは同じですが、アカヤシオは岩峰によく咲いていて、どちらかというとなだらかな斜面に多いブナと一緒に生えていることは余りありません。西上州では標高1000~1500m程度で見られます。群馬県や栃木県・埼玉県秩父地方に多く見られる花ですが、鈴鹿山地の御在所山などもアカヤシオの名所となっています。

 南牧村では、アカヤシオのことをヒトツバナと呼んで大切にしています。他のツツジ類と異なり、ひとつの枝にひとつしか咲きません。薄いピンクから濃いピンクの、花びらが大きい花で、南牧村の三ツ岩岳(1032m)や烏帽子岳(1182m)には、4月下旬から5月上旬のシーズンには多くの人が訪れます。多いといってもせいぜい100人以下ですが・・・。今年は花つきがよく、当たり年のようです。今の時期、私が最も好きな花で、この花を見なければ落ち着かないほどです。

アカヤシオ(2011年4月29日 群馬県・三ツ岩岳) 山ひとつそっくりピンクに染まっています。

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