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2011年4月 8日 (金)

地震と井戸

 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)の時もそうだったのですが、今回の東日本大震災でもライフラインがずたずたになり、ガス・水道・電気の完全復旧にはまだこれから相当な日数が見込まれます。阪神・淡路の時は、とくに水の不足が深刻で、井戸から水を汲む人や、川で洗濯をする人の写真が新聞紙上に載せられていたことを覚えています。今回の震災では、あまり井戸の話は聞こえてきませんが、どうなのでしょうか。おそらくは、液状化を除けば井戸(とくに鋼管で仕上げた深井戸)には被害はなかったのではないでしょうか。過去の例を調べても、人づてに新潟地震の時に液状化でだめになった井戸とかの話は聞きますが、それ以外では井戸そのものが破断したという話は聞きません。

 井戸は地中構造物です。したがって、地震では地盤と一緒に動くため、井戸が壊れることはありません。地下鉄が大丈夫なのと同じことです。ただし、地上にあるものと接続していたりすると、そこに大きな力が働き壊れることがあります。阪神・淡路の後に、どのような井戸が、どの程度の力で壊れるかを計算したことがあります。その計算結果では、井戸の上に、ポンプの架台などを収めるピットという構造物(1tと仮定)を載せて地震に遭った時、口径200mmの井戸では、N値5程度の地盤でも水平方向に3,550ガルの力に耐えるという結果が出ています。阪神・淡路の最大加速度は800ガル程度、今回の東日本では2,900ガル程度ととてつもなく大きいのですが、井戸は十分の耐力があることが分かります。ただし、液状化が起きると、980ガルでもN値5の地盤では、液状化が2.8mの深度に及ぶと壊れるという結果が出ています。この計算については、弊社(地盤環境エンジニアリング)のホームページ(http://www.jkeng.co.jp)の技術情報に再録しておきましたので、興味がある方はご覧になってください。

ミズナ(2011年4月3日 家の畑で) 鍋物に入れるミズナを、採りきれずに放っておいたら、まるで菜の花畑のようになりました。早速花をつまんで胡麻和えでいただきました。

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