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2011年4月 5日 (火)

福島原発、止水材とトレーサー

 福島原発の海側のピットに亀裂が入り、水が大量に海に流れていることから、その水を止めるために止水材を使用したとか、漏洩経路を確かめるのにトレーサーを使ったとかという記事が新聞に載っていました。ネットの写真を見る限り、ピットに漏れている水の量は100L/min程度はあるようです。止水材とかトレーサーとかは地下水を扱うものは知らなければならない知識ですが、このような場面で使うには少々無理があるようです。井戸を掘るには、泥水というもので穴の中を満たしながら掘るのですが、この泥水が溜らないくらい地中に流れてしまうと、掘り屑をあげることができなくなって、井戸を掘ることができなくなります。そのため、いろいろな止水材が開発されています。福島原発ではおがくずや新聞紙、高分子ポリマーを使ったようです。ただ残念ながら流速が速いと、高分子ポリマーはゲル状になる前に流れてしまいます。

 トレーサーは地下水の流動方向や流速を観測するために、地下水に溶かしたりして、流れに乗せるものです。トレーサーとしては、食紅・メチレンブルー・硫酸マンガン・食塩などが用いられますが、かつてはアイソトープやフローレッセンソーダが用いられたことがありました。現在では、それこそトリチウムやラドン・炭素14などの自然界の放射性同位体を使うこともあります。今回は多分いろいろなトレーサーが間に合わなく、やむを得ず乳白色になる入浴剤を使ったようですが、土台無理でしょう。どうせ使うのなら色素材を使えばよかったのに・・・。食紅やメチレンブルーなら比較的手に入りやすいと思うのですがね。

 先回、「東電がんばれ!」とエールを送ったのですが、どうもちぐはぐで、これでは蟷螂の斧と言われても仕方ないようです。

シュンラン(2011年4月3日 家の庭で) 我が家には野草を植え込んだ野草園?がありまして、そこに今までブログに載せてきましたカタクリやオキナグサなどの花々が植えられています。

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