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2011年3月24日 (木)

生コン圧送機に思う

 福島第1原子力発電所において、使用済み核燃料を冷やすための放水に用いられたのは、ドイツ製の生コン圧送機だそうです。よくビルの建築現場で、上のほうに生コンを送っている、あれです。ドイツ製のものはアームの長さが58mもあり、遠隔操作で自由に動かせるとか・・・。日本製ももちろんあるのでしょうが、こんなに大きなものはないのでしょうね。なぜ、日本でこのような大きなものが作れないのか、不思議です。多分作れないのではなく、作らないのでしょう。なぜならば、売れないから。

 十数年前になりますが、土壌汚染調査を始めて何年か経ったとき、多分1994年頃と思いますが、それまで使われていたロータリーボーリング機に限界を感じ、汚染調査に適するボーリング機を世界中で探してみました。その時目についたのがGeoprobe社の打撃型ボーリング機です。この機械は知っているかたもおられるでしょうが、数十回/秒の打撃をロッドを通じて地盤に与えて、地質試料を採取するというものです。ただし、深さは10m程度しか掘れません。値段はツールスを含めると1,000万円近いものです。この時、日本のボーリングメーカー数社に、このようなボーリング機を作ることはできないかと打診したことがあります。帰ってきた答えはおしなべて「そんな高くて10mしか掘れない機械は売れない」というものでした。結局私はGeoprobe社の機械を導入しました。ところが、それからGeoprobe社の機械は日本でも100台ほど売れています。それに刺激を受け、日本のボーリング会社も振動型のボーリング機を作るようになりました。今、1,000万円もするボーリングマシンが300台ほどは出回っているでしょうか。「売れない機械は作らない」は日本のメーカーの特質ともいえます。でも、ドイツの生コン圧送機を見て再び考えさせられました。これがものづくりを大切にする国だろうかと・・・。

カタクリ(2011年3月20日 家の庭で) これも、春定番の花です。庭の片隅でカタクリやシュンランが咲き始めました。ニッコウキスゲの芽も出てきています。オキナグサはあと1週間ほどでしょう。

110320

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