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2011年3月19日 (土)

チャイナ・シンドローム

 チャイナ・シンドロームは、1979年に公開された映画の題名です。原子炉冷却用のポンプと冷却水用の水位計が不調で、危うくメルトダウン(炉心溶融)を起こしそうになる、という映画です。ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラスが出演していました。製作はマイケル・ダグラスで、今から32年前のことです。まさに、福島第一原発と同じことが描かれていました。映画では、原子炉を緊急停止して事無きを得るという結末だったのですが、実際には緊急停止だけではメルトダウンは防げないようです。メルトダウンを起こすと、その熱で地下が融け、アメリカの反対側の中国に達するというジョークから、チャイナ・シンドロームといわれるようになりました。映画が公開されて幾日も立たないうちに、本当にスリーマイル島の原子炉事故が起こったので、当時大ヒットしました。

 福島の原因は地震と津波で、関係者は「想定外」を連発しています。都合のいい言葉で、「想定外(だから責任はない)」と私には聞こえます。地震も津波も規模の大小はあれ、わが国では避けて通れない自然現象です。それを「想定外」で逃げるのは、自身の無能・無力を認めるようなものでしょう。地球が彗星と衝突することがあるとしても、それは想定外ではないのです。原子炉は何にも増して安全を第一とすべきでしょうが、フェイルセーフなどということは本当にできるのでしょうか。むかし、ある人が言っていました、「原子力は神の火だ」と。ただの火さえ完全には制御できず火事が絶えないのに、神の火を人間が制御するなど、本当にできることでしょうか。考えさせられます。

クロッカス(2011年3月13日 家の庭で) 今日は暑いくらいです。被災地のかたがたも、少しは寒さから逃れられたのではないでしょうか。

110313

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