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2011年3月29日 (火)

日常と非日常

 3月11日の大地震以来、私は数日間は現実味が乏しい非日常の日々が続きました。もちろん、被災地では今持って非日常と思われるような日々が続いていることでしょう。3万人を超える死者・行方不明者がでてていることは、とても現実とは信じられません。それも、わずか1時間程度のことなのですから。その後さらに原発事故の追い打ちです。このままではチェルノブイリをはるかに超える事故となる可能性がある様です。キャベツの出荷停止を受けた福島県の農家の方が自殺されたとか、酪農農家が牛の面倒をみるために帰っているとか、これからどうなるのか誰もわからない状態です。

 しかし、いつまでも非日常の状態に浸かっているわけにはいきません。この災害から立ち直るためには、経済を復活させ、それだけの体力をつける必要があるのですから。日常に戻れる人は積極的に日常生活を営もうではありませんか。それが復興の近道になるはずです。選抜高校野球が始まっています。巷では、いろいろな催しが自粛されています。自粛すべきものもあるでしょうが、萎縮すべきではないと思います。節度をわきまえたうえで、祭りや催しを実施してはいかがでしょうか。

カモシカ(2011年3月26日 安中市・高戸谷山) 久しぶりに、林道を歩いて頂上に達するような山に行ってきました。頂上直下でみたカモシカです。足跡がいっぱいあって、イノシシかなと思っていたのですが、まさかカモシカとは・・・。

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2011年3月24日 (木)

生コン圧送機に思う

 福島第1原子力発電所において、使用済み核燃料を冷やすための放水に用いられたのは、ドイツ製の生コン圧送機だそうです。よくビルの建築現場で、上のほうに生コンを送っている、あれです。ドイツ製のものはアームの長さが58mもあり、遠隔操作で自由に動かせるとか・・・。日本製ももちろんあるのでしょうが、こんなに大きなものはないのでしょうね。なぜ、日本でこのような大きなものが作れないのか、不思議です。多分作れないのではなく、作らないのでしょう。なぜならば、売れないから。

 十数年前になりますが、土壌汚染調査を始めて何年か経ったとき、多分1994年頃と思いますが、それまで使われていたロータリーボーリング機に限界を感じ、汚染調査に適するボーリング機を世界中で探してみました。その時目についたのがGeoprobe社の打撃型ボーリング機です。この機械は知っているかたもおられるでしょうが、数十回/秒の打撃をロッドを通じて地盤に与えて、地質試料を採取するというものです。ただし、深さは10m程度しか掘れません。値段はツールスを含めると1,000万円近いものです。この時、日本のボーリングメーカー数社に、このようなボーリング機を作ることはできないかと打診したことがあります。帰ってきた答えはおしなべて「そんな高くて10mしか掘れない機械は売れない」というものでした。結局私はGeoprobe社の機械を導入しました。ところが、それからGeoprobe社の機械は日本でも100台ほど売れています。それに刺激を受け、日本のボーリング会社も振動型のボーリング機を作るようになりました。今、1,000万円もするボーリングマシンが300台ほどは出回っているでしょうか。「売れない機械は作らない」は日本のメーカーの特質ともいえます。でも、ドイツの生コン圧送機を見て再び考えさせられました。これがものづくりを大切にする国だろうかと・・・。

カタクリ(2011年3月20日 家の庭で) これも、春定番の花です。庭の片隅でカタクリやシュンランが咲き始めました。ニッコウキスゲの芽も出てきています。オキナグサはあと1週間ほどでしょう。

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2011年3月19日 (土)

チャイナ・シンドローム

 チャイナ・シンドロームは、1979年に公開された映画の題名です。原子炉冷却用のポンプと冷却水用の水位計が不調で、危うくメルトダウン(炉心溶融)を起こしそうになる、という映画です。ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、マイケル・ダグラスが出演していました。製作はマイケル・ダグラスで、今から32年前のことです。まさに、福島第一原発と同じことが描かれていました。映画では、原子炉を緊急停止して事無きを得るという結末だったのですが、実際には緊急停止だけではメルトダウンは防げないようです。メルトダウンを起こすと、その熱で地下が融け、アメリカの反対側の中国に達するというジョークから、チャイナ・シンドロームといわれるようになりました。映画が公開されて幾日も立たないうちに、本当にスリーマイル島の原子炉事故が起こったので、当時大ヒットしました。

 福島の原因は地震と津波で、関係者は「想定外」を連発しています。都合のいい言葉で、「想定外(だから責任はない)」と私には聞こえます。地震も津波も規模の大小はあれ、わが国では避けて通れない自然現象です。それを「想定外」で逃げるのは、自身の無能・無力を認めるようなものでしょう。地球が彗星と衝突することがあるとしても、それは想定外ではないのです。原子炉は何にも増して安全を第一とすべきでしょうが、フェイルセーフなどということは本当にできるのでしょうか。むかし、ある人が言っていました、「原子力は神の火だ」と。ただの火さえ完全には制御できず火事が絶えないのに、神の火を人間が制御するなど、本当にできることでしょうか。考えさせられます。

クロッカス(2011年3月13日 家の庭で) 今日は暑いくらいです。被災地のかたがたも、少しは寒さから逃れられたのではないでしょうか。

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2011年3月16日 (水)

近況

 11日14:46は、品川にいました。突然の大きな揺れに、右前の細長いビルが柳の枝のようにしなっていました。自分に倒れ掛かってくるようで、思わず車道に出ました。品川から東京まで歩き、帰宅出来る電車の再開を待ちましたがだめで、夜9時過ぎの地下鉄再開を待って会社に戻り、一夜を明かしました。翌日は、埼京線・高崎線が動くのを待って、9時頃会社を出て、結局高崎駅にたどり着いたのは14時頃でした。11日夜から12日朝まで13時間停電しており、母は心細い一夜を過ごしたと思いますが、結構ケロッとしていました。おかげさまで、全社員・家族とも被害はありませんでしたが、青森から茨城に至る地震・津波の被害は想像を絶しており、言葉もありません。たった1時間足らずでこれだけの惨状を呈するのですから、M9のすさまじさに唖然とします。

 私は今日(16日)から出社しています。いまだ信越線が不通で、バスで高崎駅に出ました。高崎駅からは新幹線が動いていますので難なく会社にたどり着けました。海外のメディアは、これだけの大惨事に、パニックも起こさず略奪もない日本人を称えているものが多いです。これから、この大惨事に私ができることを考えてみるつもりです。

ホトケノザ(2010年3月13日 石尊山) 今日、バスに乗って高崎駅に向かう途中、田んぼの中にピンクのじゅうたんとなってホトケノザが咲いていました。災害に遭われた人が春を感じるのはいつになるのでしょうか。

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2011年3月 9日 (水)

「特定の者を不当に差別」の表現

 現在土壌汚染対策法の指定調査機関に関して、業務規程について環境省の出先とやり取りしています。出先からは、重箱の隅をつつくような訳の分からないことを言ってきているようで、担当者Fはカリカリきています。監督者の職名を書けとか、教育について書けとか、特定のものを不当に差別的に取り扱わないとか書けです。まあ、業務規程ですから、お役所が細かいところまで口出しすることではないのではないですか。だいたい、わが社のような零細企業は、職名なんか社長以外ほとんどありませんよ。部課制もありませんし、「取締役○○部長」なんていう職名なんか書きようがないのですよ。零細企業は役所と違って、組織にがんじがらめになることはないのです。

 それと「特定の者」とは誰のことですか?廃案になった人権擁護法ではあるまいし、指定調査機関の業務規程に書くことではないでしょう。「特定の者」とは、例えば外国人とか、老人とか、あるいはホームレスとかを言うのですかね。指定調査機関が不当に差別的に取り扱うとはどのようになるのでしょうか。意味が分かりません。もっとも、この文言は地方自治法や水道法などにもあるそうですから、流行っているのでしょうね。

浅間山(2011年3月5日 安中市・後閑城址公園から) 咲き始めた梅を手前に置いた浅間山です。まだ真っ白で神々しいばかりです。

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2011年3月 4日 (金)

 カンニング

 山形県出身の予備校生が、京大などの大学入試で携帯電話を使ったカンニングをしたことにより、逮捕されました。すごいですね~、カンニングもこんなに高度な技術が必要になったのですか・・・。私が学生だったころは、消しゴムを二つに割って中に年号を書いたとか、鉛筆の六角を薄く削って化学記号や計算式を書いたとか、せいぜいそんなものでしたがね。逮捕された受験生は、携帯メールを使ってヤフーの質問サイトに投稿し、回答を得て答案に書いたといいます。試験会場の隅に座っていたとの記事も載っていましたが、4つの大学すべてが隅っこというわけではないでしょう。隣に座っていた人は気付かなかったのでしょうかね。それも不思議です。発覚は匿名の通報とのことでしたから、もしかしたら気がついた人からの通報かもしれませんね。

 もう時効でしょうから言いますが、会場に早く入り、木の机のきれいなものを選び、その上に注意点や必要な事柄を鉛筆で細かく書いて、終わったら消しゴムで消したことがあります。得意分野を持つ友人と二人で隣り合って座り、解答を共有したこともありましたね。私は比較的記憶がよかったので覚える問題を、Yは応用が得意でしたのでそのような問題を、よく二人で前の晩に一夜漬けで勉強しましたっけ。Yも、もう還暦を過ぎ、会社を半分リタイアしていますが、会って飲めば学生のころに戻れるのはうれしいことです。

フクジュソウ(2011年2月20日 家の庭で) 春定番のフクジュソウです。3月に入ったら葉が茂り始め、写真のようではなくなりました。秩父には橙色のフクジュソウがあるそうですが、見てみたいですね。

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2011年3月 1日 (火)

規則改正による認定調査

 土壌汚染に興味がない方がこの文章を読んでも、ちんぷんかんぷんでしょうね。そのような方は、ごめんなさい、写真だけでも眺めてください。土壌汚染対策法が改正されて1年、早施行規則が改正されようとしています。改正の中身を今読んでいるのですが、おかしなものがたくさんあります。法の中で、土壌掘削して汚染土壌を運び出す時、全部が汚染土壌ではないでしょうから、汚染土壌でないものを選別する方法を環境省は認定調査と呼んでいます。この認定調査で、汚染土壌でないとの認定を受けるのには、法で定められた汚染物質すべての分析がシロ(基準以下)にならなければなりません。これが大変難しいことなのです。とくに、海岸部や古い地層が分布しているところなどでは、何らかの自然由来の汚染が出てしまう恐れがあります。

 環境省は、この認定調査の負担を軽減するためといって、掘削して汚染されていない土で埋め戻したところを認定調査する場合は、調べる必要がない、あるいは埋め戻す土を買う時にちゃんと土を調べて埋め戻した土地は、900m2ごとに調査すればよい、と改正しようとしています。ところが、そもそも認定調査は汚染土壌を掘削除去するときにするものなのです。汚染土壌を掘削除去してきれいな土で埋め戻したところは、土壌汚染地ではなくなっているのですから、そもそも認定調査を行う必要がないところでしょう。認定調査を規定する必要がないところをあえて負担軽減といって打ち出すところに、環境省のいい加減さが出ています。

梅(2011年2月19日 石尊山麓) 先週は4月並みの暖かさになって、梅があっという間に咲き始めました。今週はうって変わって冬に逆戻りです。

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