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2010年7月30日 (金)

山の遭難とストック

 昨年の7月3日に、中高年の山岳遭難について書いたすぐ後で、痛ましい大雪山の大量遭難事故が発生しました。ツアー19人のほとんどは50歳以上だったそうです。2008年の遭難件数は1631件で史上最高件数でしたが、大雪山の遭難事故があった昨年2009年の遭難件数は1676件で、昨年を上回っております。遭難者数も2008年の1933人が、2009年は2085人と大幅に増加しました。遭難者に40歳以上の中高年(40歳台を中高年というかは別として)が占める割合は2008年は81%(1567人)、2009年は77%(1602人)と圧倒的です。10年前は山で若い人を見ることはあまりなかったのですが、この頃は見かけることが多くなりました。それでも、遭難者に占める40歳以上の割合は8割になっています。

 山は、傍から見ると手軽なスポーツなのでしょう。しかし実際に行ってみればわかりますが、天候・気温・歩行時間・標高差など、行く山・時期によってことごとく異なり、中高年者にとっては、平地でのジョギングなどと比較すると、はるかに過酷なスポーツと言えるでしょう。それを何十人かの団体さんでお気軽登山のような気持で登れば、手ひどい目に会うのは目に見えています。多くの人は地図さえ持たずに、ストックを片手あるいは両手に持ち、岩場の急登でさえストックを手放さずに登り、あるいは下ります。もう、ストックは止めましょうよ。NHKの番組で、ストックが何の役にも立たないことは実証されたではないですか。ストックは山ではバランスを崩し、余計な荷物を増やし、登山道を痛めるものでしかありませんよ。誰かさんの宣伝に踊らされないでください。

コメツツジ(2010年7月24日 群馬・長野県境、白砂山) コメツツジは箱根にもあるくらいで、高山植物といえるかどうかは別ですが、関東周辺の1500m以上の山には多い花です。新潟との境の三国山などにも多くあります。

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2010年7月28日 (水)

上州の雷

 上州(群馬県)は、昔から雷が多いことで知られています。しかし、私が転居して2年ほどはそれほどの雷にはあいませんでした。今年はひどいですね・・・。ここ2週間ほど、毎日夕方から夜にかけて空の上は大騒ぎです。昨日(7月27日)は、19時40分頃から20時20分ころまで、真上で光り、屋根が抜けるかと思うような音でした。19時50分頃から5分程度停電したくらいです。今年2回目の停電で、東京に住んでいる人には考えられないでしょうね。ちょうど食事を用意している最中で、あわてて懐中電灯を探しました。雷とともに突風が吹き、豪雨を伴っているのですが、おさまった後は気温が急低下し涼しくなるのはありがたいです。

 この頃は歳のせいか雷にも鈍感になったようで、あまり音にもびっくりしなくなったのですが、若かりし頃山で雷に会った時は怖かったですね。前を行く人の登山靴の金具(キャラバンシューズといって、底に金具が付いていました)が光ったことを覚えています。尾根筋を歩いていたので、すぐに避難したのでしょうが、その記憶は全くなく、靴の金具の光だけが鮮明に記憶されています。「地震・雷・火事・おやじ」と言いますが、上州では「雷・かかあ・火事・地震」ですかねえ・・・。

タテヤマウツボグサ(2010年7月24日、群馬・長野県境・白砂山) あまりの暑さで、バテバテになって登ったのですが、頂上近くで見たタテヤマウツボグサは色鮮やかで、しばし疲れを忘れさせてくれます。

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2010年7月23日 (金)

農産品のCO2量表示

 農林水産省は農産品を販売する際に、生産によって生じたCO2の量を表示する制度を作るということです。つまり、大根1本を買う時に、生産するにあたり排出されたCO2が何グラムか分かるようにするということでしょう。栽培には肥料・農薬・動力が必要ですから、その生産や燃料が排出するCO2も加えることになります。消費者が商品を選ぶときに目安にしてもらうそうですが、そんなことに目を向ける消費者がいますかね。いわゆる「環境にやさしい農作物」ということで、地球温暖化防止に役立てたい意向のようです。すると何ですか、きゅうり1本、豆腐1丁のCO2排出量を比較しながら、買い物をするということですか。なんか、馬鹿馬鹿しくなってきますね。

 どうせCO2の量を表示するなら、使った水の量を表示することもしてみたらいかがでしょうか。日本の食料自給率は40%ほどですが、輸入する食料は外国で大量の水を使って栽培されたものでしょう。地球にこれ以上人間が増えると、食糧増産に必要な水を確保するため、水戦争が始まるのでは、と言う人もいるくらいです。日本地下水学会と井出さんが書かれた「地下水の科学」を引用(孫引きもあります)すると、輸入食料に使われた水の総量は800億m3になるということです。日本の年間水使用量900億m3に匹敵する量です。CO2も大切でしょうが、私にはこの水問題のほうがよっぽど重要に思えますがね・・・。

シナノオトギリ(2010年7月18日、志賀高原・岩菅山) 志賀高原には2000m級の山がいくつかあって、頂上付近はハイマツがあり種類・量は少ないのですが高山植物もあります。この写真はシナノオトギリといって、オトギリソウやイワオトギリの仲間ですが、見分けがつかないものもあります。

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2010年7月16日 (金)

民主党大敗と消費税

 7月10日の参院選で、民主党が大敗しました。多くの民主党議員はこの原因を、菅総理が消費税増税を打ち出したことだと述べています。たしかに、唐突に増税を持ち出し、そのあとのフォローがいい加減だったことはあります。増税を打ち出すのなら、キチンとしたその理由・貧者への対処・他の税との関係・使い道を説明すべきだったのです。決して、国民は消費税増税を忌避して、他党へ投票したのではないでしょう。この一年間の民主党のだらしなさ、菅総理の説明のいい加減さ、小沢さんへの拒絶感覚等が大きな原因でしょう。消費税増税が大敗の原因と考えること自体が、民主党のいい加減さ・単純さでしょう。

 菅総理は財務大臣の時にギリシアの状態をよく見てきたはずです。我が国が破たんしたら、その影響はギリシアどころではないでしょう。菅さんの気持ちは理解できます。しかし、それをよく見た状況や、このまま借金が増えたらどうなるか、社会保障がこのまま年間何千億円も増える状況が許されるのか、キチンと丁寧に説明すればわかることです。国民をばかにしてはいけませんよ。それにしても蓮舫が東京でトップ当選とはね。やっぱりバカかなあ・・・。

グンバイヅル(2008年7月20日、長野県・篭ノ登山) このごろ梅雨のせいで山に行けません。昔は少々の雨でも登ったものですが、歳をとると天気予報で雨の予報が出るともう行く気がなくなってしまいます。そろそろ梅雨も明けると思いますので、今度の連休は是が非でも行きたいものです。

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2010年7月12日 (月)

山小屋のトイレ

 環境省は省内での事業仕分けで、1999年度から続けている山小屋トイレ建設への補助金を中止するという考えのようですが、それに対して自治体や山小屋関係者から当然ながら猛反対の声が上がっています。「利用者負担で建設しろ」というのが事業仕分けでの声だそうです。なるほど、そうですか、利用者負担ですか。山小屋トイレの建設は、場所柄や技術的な問題で4000万円を超えるようなところもあるといわれています。この頃は、山のトイレも水洗になったり、微生物処理にしたり、技術的にも優れてきており、昔のようなボットントイレは減ってきています。白馬岳や尾瀬のようなところは別でしょうが、山はどこかの観光地と違って年間何十万人も訪れる場所ではありません。仮に年間千人が利用するとして、10年償却のトイレの使用料はいくらになるのでしょうか。維持費を考えると1回5000円では間に合わないでしょうね。「利用者負担」を声高に言う人は5000円でトイレを利用しますか?

 私の好きな山の秋田駒ケ岳・阿弥陀池の小屋にも数年前にトイレが新設されました。使用した紙は持ち帰ることになっており、山の中では皆がきれいに使っていて快適なトイレです。建設中は小屋の改修も行われていて小屋に泊まることができず、作業員の方々のご厚意により飯場小屋に泊めていただきました。ビールまでごちそうになり、ありがとうございました。環境省の人に言います。自然保護や環境保全はお金をかけなければできません。お題目だけで済むのであれば環境省は不要でしょう。利用者負担を完全に否定するものではありませんが、よくよく考えて結論を導いてください。

チングルマ(2001年7月20日、秋田駒ケ岳・ムーミン谷) 1週間ほど前の「コマクサ」に関連してムーミン谷のチングルマのことを記しましたが、下の写真がそれです。

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2010年7月 8日 (木)

二重課税の不可解さ

 最高裁で、年金払い方式の保険を相続した場合、受け取った年金への所得税課税は違法とする判決が出ました。庶民にはよく理解できない税体系ですが、いずれにしろ二重課税が違法とされたことはよいことでしょう。よく言われることですが、私たちの生活の一部となっている車のガソリンにも多くの税がかかっています。代表的なものはガソリン税です。ガソリン1L当たりガソリン税が53.8円もかかっているのですから驚きです。このガソリン税にはさらに消費税がかかります。5%ですとプラス2.7円かかっていることになります。庶民からみるとこれは二重課税の何物でもないように見えるのですが、現在の法体系では二重課税ではないそうです。

 ガソリンは本来1kL当たりいくらという、製造者にかけられる税金であって、消費者にかかる税ではないので、二重課税ではないという理屈だそうです。これは、お酒やたばこにも言えることでしょう。ところが面白いことに、軽油税は消費者にかかる税金なので、軽油税に対しては消費税はかからないことになります。つまり、名目が違えば事実上二重に課税しても良いということですかね。どう見ても屁理屈をこねくり回す悪代官のようなお上ですね。もっともこれを解決しようとしたら膨大な手間がかかるでしょう。もっと単純な税体系にならないものでしょうか。

チングルマ(2010年6月26日、八幡平) 山の花畑はいくつかの種類に分けられます。湿原・草原・砂礫地・岩壁など、それぞれ花の種類は違うのですが、チングルマはいくつかの花畑にまたがって咲いています。写真は湿原に咲いているものですが、水分が多ければ砂礫地にも咲きます。

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2010年7月 7日 (水)

逆説的大相撲中継方法

 野球賭博などで揺れに揺れた相撲界が、二人を解雇、その他多くの親方や力士を処分することで、何とかお茶を濁そうと思ったのでしょうが、とうとうNHKが相撲中継の中止を決めました。優勝の賞品や懸賞金を取りやめる企業も続出しています。お相撲さんの世界では、花札などは普通の遊びで、巡業はかつてはヤクザ屋さんが仕切っていたのでしょう。そういう世界であるということは多くの方がご存じだったわけで、今更大騒ぎするようなことではないのでしょうが、世間に大っぴらになったことからこのような騒動に発展してしまったようです。NHKは視聴者の66%が中継に反対ということで、こちらも20分のダイジェストでお茶を濁すことになりそうです。でも、中継を見たい人もいるでしょうね。

 いっそのこと、どこかの民放で中継をし、ヤクザ屋さんが懸賞金を出し、取組10分前までネットで掛け金を受け付けるというのはいかがでしょうか。どうせやるのなら、正々堂々とやりましょう。日本相撲協会が、JRAのようになればいいのです。そうすれば、八百長も堂々とやるようになり、胴元の相撲協会も潤うことになるではないですか。いい考えだと思いますがねえ・・・。

オオバキスミレ(2010年6月26日、八幡平・畚岳) 平地では、パンジーを除けば黄色いスミレは少ないのですが、山ではタカネスミレ・キバナノコマノツメ・ナエバキスミレなど黄色いスミレのほうが紫系よりも多いくらいです。その中で最も大型のスミレです。

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2010年7月 5日 (月)

コマクサのこと

 古い話で恐縮ですが、2008年7月26日に載せた私のブログ(コマクサというタイトル)に、草津白根のコマクサは西洋コマクサだと書いていたことに対して、後藤さんという方から、「草津白根のコマクサは西洋コマクサではありません」というコメントが寄せられました。参考文献もお知らせくださいました。ありがとうございます。私のほうはろくに調べもしないで、花の色から西洋コマクサと判断していたものですから、汗顔の至りです。今後はよく調べて書くようにしたいと思いますが、私のことですから、つい筆が滑ってしまうこともあるでしょうね。その時はまたご批判のコメントをいただきたいと思います。

 コマクサは高山植物の女王といわれていて、特別の感慨を抱く方が多いようです。私が好きなコマクサの群生地は秋田駒ケ岳で、白馬岳や岩手山に並んで、おそらくは日本最大規模の群生地と思います。そこでは6月にタカネスミレの黄色が斜面を彩り、7月中旬以後はコマクサに代わります。コマクサが咲いている斜面の下は火口原となっていて、見渡す限りチングルマが咲きます。チングルマに交じってウサギギク・アオノツガザクラや南限のエゾツツジが咲くさまは、言葉にはあらわせないほどの情景です。人々はそこをムーミン谷と呼んでいるそうです。ここ数年訪れてはいないのですが、急に行きたくなりました。後藤さん、ありがとうございました。

コマクサ(2000年7月29日、草津白根山(上)と2000年8月9日、秋田駒ケ岳) 草津白根のコマクサは、やはりほかの自生地のものよりは少々色が濃いと思いますが、私の気のせいでしょうか。本白根の歩道脇に植えられていたものです。下の秋田駒ケ岳のものと比べていただければ幸いです。
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2010年7月 1日 (木)

土地のお値段

 国税庁が今日(7月1日)に発表した2010年の路線価で、最も高いのは東京・銀座の、1m2当たりなんと2320万円だそうです。路線価は相続税や贈与税の算出根拠になるとかで、銀座の土地を相続した人は大変ですね。「土地の値段」などとは言えず「土地のお値段」と敬語で呼ばせていただきましょう。1m2当たり2320万円ですよ!1cm2当たり2320円です。たった1cm角の土地が2320円もするのです。10cm角の土地を買おうとすると23万円です。我が家の土地の1m2当たりの価格よりもはるかに高いのですから・・・。

 わが県(群馬県)は良いですね。県庁所在地の価格の順位で、前橋は47位ですから。つまり、日本の最下位なのです。ありがたいですね。おかげで、80坪もある高崎の土地と家を手に入れることができました。土地が安いために、家の裏の畑を200坪あまりもタダで借りて、畑づくりができる幸せをかみしめています。

コバイケイソウ(2010年6月25日、八幡平・藤七温泉) 普通コバイケイソウは7月にならないと咲かないのですが、ここでは地温が高いせいか、6月に咲き始めてしまいます。今年は例年より雪が多く開花時期が遅れているのですが、ここだけは早いようです。

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