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2010年5月20日 (木)

リスクという言葉

 近頃はリスクという言葉が流行っています。経済リスクとか災害リスクとか言われますし、わが専門分野でも、環境リスク・汚染リスク・地質リスクなどと使われています。意味不明な便利な言葉ではあります。リスクの定義は、「環境リスク」という本を書かれた中西準子さんによれば「どうしても避けたいことの発生確率」としています。私は単純に「危険性」と解釈していますが・・・。「危険」と「危険性」は違っていて、きちんと使い分ける必要があるでしょう。この定義にしたがえば、「汚染リスク」とか「地質リスク」とかいう使い方は、正確には正しくないでしょうね。もっと柔軟に解釈すれば、地質リスクとは「どうしても避けたい地質影響の発生確率」になるでしょうが、どうもしっくりきません。土壌・地下水汚染でも「健康リスク」と言えば明瞭ですが、「汚染リスク」ではぼやけてしまいますね。

  5月18日の日経新聞に「リスクは「危険」だけではない」という記事が載っていました。金融商品を扱う場合のリスクについて書かれたものですが、この中で「金融商品の世界では「リスク」は「危険」という意味ではなく、広く言えば「この先どうなるかわからない不確実性のこと」である」としています。収益がプラスに振れるのもリスクということになっています。こうなるとますますわからなくなりますね。「危険」と「危険性」は違うものですし、この記事を書いた人はもう少し言葉を練ったほうがよいのでは・・・と思います。

トウゴクミツバツツジと谷川連峰(2010年5月15日、群馬県・水沢山) 榛名山の寄生火山である水沢山から、まだ雪に覆われた谷川連峰が望めます。水沢山の尾根筋はトウゴクミツバツツジが満開で、これから2週間ほどで山つつじも満開になるでしょう。

100515mizusawa 


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