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2008年10月31日 (金)

SL群馬県民の日

 通勤で乗っている電車の吊り広告で知ったのですが、10月28日は「SL群馬県民の日」で、信越線の高崎から横川までSLが走りました。休暇をとってSLの写真を撮ろうかと思っていたのですが、出張が入って休めませんでした。遠い昔、札幌に住んでいたころ、休みになると室蘭本線・函館本線・夕張線などに、愛器オリンパスOM-1とソニーのカセットデンスケ(といっても知らない人がほとんどでしょうが)をかついで、写真と音をとりに行ったものです。SLが廃止される頃になると、線路脇にいて写真や音をとっていることがわかると、機関士の人が盛大に汽笛や煙を上げてくれました。SLが通過するときには頭を下げて大声でお礼を言いました。

 北海道からSLが消えると、あとは観光目的で残された少数の線か、たまに記念に運転されるだけで、SLを見ることはとんとありませんでした。ごく稀に関東でもSLが運転されます。来年も「SL群馬県民の日」があるのならば、信越線のSLを撮りにいきたいと思います。

D51(1975年8月16日、室蘭本線栗丘栗山間) D51は日本で最も多く作られたSLだそうです。SLは固形物を食べて廃棄物を出し、坂道を「何だ坂、こんな坂・・・」と言いながら走ります。

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2008年10月27日 (月)

ソマリアの海賊

 「アフリカの角」といわれているアフリカ東部のソマリア沖では、海賊が跋扈しているといいます。これに対して麻生首相が自衛隊の派遣の検討を命じたそうです。日本の船も何隻か被害にあっていて、なかには20日以上も乗組員が拘束されたとも言います。ウクライナの貨物船は乗せていた戦車を奪うことを目的に襲われ、アメリカの軍艦が包囲するという事態になったとのことです。結果はどうなったか分かりませんが、それにしてもただの海賊ではないですよね。奪った戦車はどこに売ろうとしたのでしょうか。

 そのうち、スエズを通る日本の船には自衛隊の護衛艦が護衛に当たる時代が来るのでしょうか。以前、私はアフリカで仕事をしていたときに暴動に巻き込まれそうになり、なぜ日本の自衛隊が出動できないのか、というようなことを書いたことがあります。もちろん、無制限に自衛隊の海外派遣を許容しろというのではありませんが、自国民が武力により被害にあう可能性が大きければ、それなりの措置も必要なのではないかといいたかったわけです。どちらにしろ、だんだん世の中が物騒になってきたようです。

リュウノウギク(2008年10月12日、榛名山) 葉っぱを揉むと香料である竜脳の香がするということから名づけられましたが、私には樟脳の香のように感じられます。

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2008年10月20日 (月)

榛名山

 先週も出張続きで、ブログを書きなおせませんでした。などと書いても、10月12日には榛名山に登ってきましたので山に登る暇はあったわけです。榛名山の最高峰掃部ヶ岳(1449m)です。まだ紅葉には少し早かったのですが、山頂付近はうっすらと色づいていました。昨年までであれば、この時期は箱根に登っていました。箱根は10月中はまだ花も多く、マツムシソウ・ワレモコウ・フジアザミ・ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・センブリ・リンドウなど多くの花々に会えるのですが、榛名山はリンドウくらいでした。

 榛名も箱根もどちらも複式火山で、高さも似たようなものです。箱根の最高峰は中央火口丘の神山(1438m)ですが、榛名の最高峰は外輪山です。しかし外輪山の直径は箱根が10~12kmあるのに対し、榛名は4km程度と小さいものです。火口原湖の榛名湖も箱根の芦ノ湖に比べると小ぶりになっています。ただ、榛名の火口原はまだ自然が残っていて、規模は小さいのですが沼ノ原という湿原跡もあり、マツムシソウやユウスゲの群落が有名です。これからは箱根に換えて榛名に登る機会が増えることでしょう。

榛名山の紅葉(2008年10月12日)

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2008年10月 9日 (木)

ノーベル賞と科学

 日本人が一度に四人もノーベル賞を受賞しました。たいへんすごいことで、驚いています。それも、物理と化学の2分野ですから、本当に誇らしいことです。新聞には、「わが国の科学の底力を示した」とか「日本の科学のすばらしさ」とか書いてありました。でも、ちょっと待ってください。ノーベル賞は本当にすばらしいことですが、日本の科学に底力はあるのでしょうか。4人のうち二人は頭脳流出組で、アメリカの研究機関での研究が対象です。それも1960年代という40年以上も前の研究です。受賞が遅すぎたともいえますが、受賞したのは当時の人たちの底力であって、今の日本に本当に底力はあるのでしょうか。

 大学が法人化し、研究も早い成果を求められ、それによって補助金が増減するような仕組みの中で、本当の基礎研究ができるのでしょうか。私たちの業務のひとつの分野である地質学では、フィールドに出る学生が激減しているといいます。昔は一ヶ月も山にこもってルートマップを仕上げたなどということも、今はほとんどないそうです。また、地下水学を教えてくれる大学も、指折り数えるほどに減りました。理科離れが言われて久しいこのごろですが、これから先、何十年も前の基礎研究でノーベル賞を受賞するというようなことが起こるのでしょうか。今われわれは、先達の研究遺産によって技術を誇っているに過ぎないような気がします。

谷川岳紅葉(2003年10月4日) ちょっと古い写真ですが、谷川岳周辺は10月になると頂上から紅葉が始まります。正面はオキノ耳(1977m)です。

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2008年10月 6日 (月)

2008年土壌環境展

 今年も出展しました土壌環境展(10/1~10/3、東京ビッグサイト)が、無事終了しました。地盤環境エンジニアリングとして、土壌浄化技術展も含めて3回目となりました。たくさんの方にブースにおいでいただき、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。いつもの顔、初めての顔、久しぶりの顔、懐かしい顔、多くの方々が、小さなブースに来てくださいました。展示は何枚かのパネルと、ここ一年間で現場で得られた土壌・地下水汚染の生の資料です。初めて目・鼻で感じえた分解生成物や地下水面上で得られた油の劣化・分解具合の証拠など、マニアックな展示で、同業他社やお客様の技術の方に興味をもっていただきました。

 ただ、今年は去年に比べ、来場者が少なくなったという印象を持ちました。また、全体として展示ブースが小さくなり、派手さも影をひそめたようにも感じましたが、気のせいでしょうか。最大手の調査業者の展示がなくなり、ボーリングメーカーの展示もなくなりました。土壌・地下水汚染の業界は転機を迎えていると個人的には考えていますが、それが展示会にも影響を及ぼしていると考えるのは、私の考えすぎですかねえ・・・。

土壌環境展のわが社のブース(2008年10月3日)

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2008年10月 1日 (水)

小泉元首相のこと

 先週北海道に行っていて世の中のことに疎くなり、小泉元首相が引退するというのも次の日のホテルのテレビで知りました。そのニュースのなかで、小泉元首相が所属していた派閥の長であった森これも元首相が、「小泉元首相の功罪では功はないのでは」などと話していました。本当に功はないのでしょうか。森さんが首相であったとき、誰が政治に夢中になりましたか。一時とはいえ、政治に国民の目を向けさせたのは小泉元首相の功績でしょう。

 それと忘れてはいけないのが、金融機関の不良債権処理を竹中さんと共に推し進めたことです。ここ数日の、アメリカの保険会社の破綻や株の暴落など、世界経済は大混乱に陥っています。それでも日本の金融機関が破綻したアメリカの会社を買い取るなどのことができるのは、あの時不良債権処理を行ったおかげでしょう。でなければ、日本の金融機関もサブプライムローン問題での大きな被害は免れなかったのではないでしょうか。道路公団の改革なども大きな功績と私は思っています。と、小泉元首相を擁護したのですが、最後に「後継者として次男をよろしく」といったのには、幻滅でした。あ~あ、小泉よ、おまえもか・・・。

ヤマラッキョウ(2007年10月7日、箱根・明神ヶ岳) 箱根の山は秋の花の宝庫です。とくに外輪山である明神ヶ岳から明星ヶ岳にかけては、それこそ花・花・花で、ヤマラッキョウのほかにもマツムシソウ・ワレモコウ・リンドウ・ウメバチソウ・ハンゴンソウ・サラシナショウマ・センブリ・タムラソウ・フジアザミなどきりがないくらいです。

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