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2008年9月19日 (金)

メラミン粉ミルクと砒素粉ミルク

 中国で粉ミルクに故意にメラミンが入れられ、多くの乳幼児に被害が広がっているといいます。原料の牛乳を水で薄め、たんぱく質の量を多く見せるためにメラミンを入れたということで、これはもう意図的な犯罪でしょう。これで思い出すのは、1955年にわが国で起こった砒素粉ミルク事件です。牛乳を溶かしやすくする添加剤に砒素が混入し、13000人に被害が及び、130人以上が死亡したとされています。砒素ミルクでは、混入は故意ではありませんでしたが、裁判では食品会社としての注意義務を怠ったことが厳しく指摘されています。

 メラミンミルクでは、さすが中国、やることがせこく、あくどいといいたいところですが、中国を笑うことはできませんね。わが国でも、うなぎ偽装・肉の偽装・農薬米・期限偽装などなど、食品に絡む不祥事が絶えません。所轄官庁の次官が、「我が省には責任はありません」というのも、なんとも情けない話です。まあ、そんなものを食べ続けても、世界一の長寿国となったのですから、「これでいいのだ」といいたいところですが、これからどうなるのですかねえ・・・。

キバナアキギリ(2008年9月14日、浅間隠山) 舌かなにかををペロッと出したような黄色い花で、低いところから山地まで分布しています。かわいい形が気に入っています。

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2008年9月16日 (火)

基準てなんだろう

 どこかの農林水産大臣がメタミドホス汚染米ののことを「人体には影響ないから、がたがた騒ぐな、中国餃子の濃度の1/60万と低濃度だから安全だ」と言ったそうな。事故米から検出されたメタミドホスの濃度は、基準(食品衛生法、0.01ppm)を大幅に超過するような高いものではないでしょう。でも、食の安全に対し最高の責任を持つ人の発言とは思えませんね。たしかに、基準の数倍程度の米であれば、一生食べ続けない限り障害が発生する確率はきわめて低いものです。もともと基準とはそのような低レベルで設定されているものですから。

 でも大臣が安全と断定するのは何故でしょうか。本当に安全であるのならば、基準を変えるべきではないでしょうか。私も、環境基準や土壌汚染対策法の指定基準を毎日のように眺めながら仕事をしている人間です。ですから、その程度であれば直ちに人体への影響はないとは思います。ですが、大臣たるものの発言としてはいささか軽率すぎるのではないでしょうか。大臣が言うのは確かに科学的には正しいでしょう、ですが合理的とはいえませんね。物事はその両方が成立して正論となるべきものでしょう。少なくとも、私は物事を判断するのに「科学的・合理的であれ」と心がけるようにしています。

タムラソウ(2008年9月14日、浅間隠山) タムラソウはアザミに良く似ていますがトゲがありません。初秋の高原を彩る花のひとつです。

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2008年9月 8日 (月)

若き後継者たち

 先週、富士山の麓、朝霧高原にある富士教育訓練センターで行われた土壌・地下水汚染に関する地質調査の研修会に行っていたため、ブログの更新が1週間ぶりになってしまいました。この研修は毎年秋口に行われているもので、土壌・地下水汚染に関しての法律、汚染調査の基本、フェーズ1調査などを学ぶもので、月曜から金曜まで、朝から晩まで缶詰です。土壌汚染対策法の内容や法に基づく調査の進め方、アメリカASTMのフェーズ1調査や、訓練施設を利用した汚染のおそれの把握の実習、ボーリングマシンや表層土壌採取・土壌ガス調査・地下水サンプリングなどの実習など盛りだくさんの研修で、多分わが国では他にはないものと思います。私は法に基づく調査・フィールド実習を受け持ちました。(問い合わせ先:協同組合 地盤環境技術研究センター、http://www.getrec.or.jp/

 研修には20名の若者(まれにお年を召した方もいらっしゃいましたが)が参加し、それこそ会社を代表して講義を受けていました。実に熱心で質問も多く、我が業界の若者はなかなかなものと、密かに一人悦に入っています。毎年、研修が修了してしばらくすると、何人かの方から土壌・地下水汚染に関する相談がきます。それも、うれしいことです。まだまだ若いものには負けないぞと思うこの頃です。

マツムシソウ(2008年9月3日、朝霧高原) 朝霧高原は標高900mほどで、大変涼しく、マツムシソウやワレモコウ、ツリガネニンジン、タチフウロ、ハンゴンソウなど高原の花が多く咲いています。

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