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2008年8月 6日 (水)

賄賂とマタビシ

 海外専門の大手コンサルタント、PCI(パシフィックコンサルタンツインターナショナル)の社長が、ベトナム・ホーチミン市幹部に9000万円の賄賂を贈った容疑で逮捕されました。それだけの金額になるとまさしく賄賂でしょうが、海外(とくに発展途上国)ではある程度の付け届けは仕事をスムーズに行うための潤滑剤であったことも確かです。私が行っていた旧ザイールでも付け届けをしないと仕事が進みませんでした。ザイールではそれをマタビシと呼んでいました。湾岸戦争(1991年)の前、石油がザイールに入ってこなくなりました。地下水開発で井戸を掘るというプロジェクトでは、機械を動かすために軽油が必要です。大型のボーリングマシンを3台そろえ、1年間で150本の井戸を掘る予定でした。それが、1990年の夏ごろから石油が入らなくなり、私の仕事は軽油の調達が最重要事項となりました。現地にFINAというディーラーがあり、少しでも軽油を分けてもらう交渉を毎日のようにしたものです。そこで必要となるのがマタビシでした。マタビシは現金の時もありましたが、生活必需品も喜ばれました。あるときFINAの担当者は、自分の腹を指差して、腕をくねくねさせ、「コムサ・・」というのです。おなかに虫がいるので虫下しをくれということでした。

 アフリカのポップグループにZAOというグループがあり、ZAOが「パトロン」という曲を歌っていました。その歌の中に「パトロン、ドネ、モア、マタビシ・・・」という歌詞があります。「パトロン、マタビシをちょうだいな」という意味です。PCIの件で、思わずマタビシのことを思い出してしまいました。

イブキジャコウソウ(2007年8月4日、谷川岳) イブキジャコウソウは低地から高山にまで生えているかわいい草です。草を揉むと麝香の臭いがするといわれています。

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