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2008年8月30日 (土)

坊や大きくならないで

 アフガニスタンで、NGOとして農業支援に取り組んでいた伊藤さんが殺されました。私は、勿論伊藤さんに面識はありません。伊藤さんは現地の人にも好かれていたようです。殺したのはタリバンで、その理由は「外国人がアフガニスタンにいることが気に入らない」ということのようです。伊藤さんがアフガニスタンで良いことをしようが、慕われようが関係ない、いることそのものが気にくわない、ということであれば、会話も話し合いも出来ないことになります。そのむかし、学園闘争華やかなりしころ、某過激派の幹部が、「道路も鉄道も放送も水道も農業も工業も帝国主義を利するだけだから粉砕する」と言っていたことを思い出しました。その時、その言葉に大きな違和感を覚えたものです。タリバンの言葉によく似ています。

 その頃、「坊や大きくならないで」という歌がラジオによく流れていました。日本では高石友也が歌っていました。父親は戦争に行き死んでしまい、子どもが残されました。その子どもも大きくなると銃を持ち、また戦場へ出て行く、坊や、どうか大きくならないで、そっと眠りなさい、というような歌です。世界にはもう何十年も戦争が続いているところが多くあります。わたしも歳をとり、時々この歌を聞くと切なくなります。

ホツツジ(2007年9月17日、山梨県・乾徳山) もう少し高い山になるとミヤマホツツジがあります。ミヤマホツツジは花柱の先が大きく上に曲がりますが、ホツツジは少し曲がる程度です。乾徳山のホツツジは少し色が濃いようです。

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2008年8月27日 (水)

メタンハイドレート(2)

 だいぶ前(4月頃)にメタンハイドレートのことを書きました。メタンハイドレートの試験採取に成功したという情報です。メタンハイドレートは、ある温度と圧力下(0℃で30気圧以上)で水とメタンが結合したもので、「燃える氷」とも呼ばれていますす。極地方や300m以上の深さの海底で見つかっています。。わが国では、四国沖の南海トラフが有望です。経済産業省では、いよいよ2012年度に海底での試験採取を行うと発表しました。海底下のメタンハイドレートを、利用できるような気体で取り出すには多くの困難があります。しかし何とか克服して、自前の資源を手に入れてもらいたいものです。

 ガソリン価格がもうすぐ200円に届きます。我が家の小さな車では今年の春までは満タンにしても3000円くらいだったものが、ついこの前満タンにしたら5000円以上取られました。値段はともかくとして、メタンハイドレートが実際に資源として利用できるようになったら、わが国は燃料の相当の部分を輸入に頼らなくて済むことになります。100年分の天然ガス資源が手に入るのです。東シナ海のように他国と争わなくてもすむ、自前の資源を手に入れるということは何をおいても実現してもらいたいものです。

キンロバイ(2007年8月25日、群馬県・笠ヶ岳) 尾瀬の西、至仏山のさらに西にピラミッド型の秀麗な笠ヶ岳があります。至仏山に負けないくらいの高山植物の宝庫で、訪れる人も少なく、年に一度は訪れたい山です。

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2008年8月19日 (火)

群馬の雷

 高崎に越して3ヶ月近くになります。上州は昔から、空っ風・かかあ殿下・雷が有名でしたが、本当に雷はすごいものです。遠くから遠雷が聞こえるとまもなく、すさまじい稲光と音が頭上から降ってきます。家の中にいればまだ、「玉屋~・・・」などと言っていられるのですが、外で雷にあったら怖いこと。雨の降り方も半端ではなく、バケツどころか風呂桶をひっくり返したような降り方です。我が家の庭はあっという間にプール状となり、前の道路へと水が奔流(少々オーバーか)となって流れ出します。道路からは下水へと流れているようですので、大きく水がたまることはないのですが、下水に支障が出たら我が家は高台にあるにもかかわらず床下浸水ぐらいにはなりそうです。

 このごろ、雨に関しては毎日のように記録的豪雨とか大雨・洪水警報とかの言葉がそれこそ氾濫しています。東京や神奈川県でも雨の降り方は昔よりも激しくなっているように感じます。これも温暖化に結びつけるのは短絡的でしょうが、なにやら怖い気がします。

キオン(2008年8月9日、谷川岳、肩の広場から西を望む) キオンが咲き始めると山はもう秋の雰囲気です。これからはリンドウやマツムシソウが咲き出します。

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2008年8月14日 (木)

柔道のこと

 北京オリンピックでは、柔道がやや不振です。8月14日現在で、金メダルは3つです。3つも取ればたいしたもんだとは思いますが、日本のお家芸といわれた競技としてはさびしい気がします。テレビを見ていて気がついたのですが、日本人を含め、どの選手も組もうとしないことです。昔は、まず相手の襟と袖を取ることからはじめました。喧嘩四つの場合でも何とか組むことから始めたものです。それが、お互いが腰を引いた低い姿勢でにらみ合い、相手の出方を探ることに終始しています。そんな体勢で出る技は、朽木刈とかすくい投げとかもろ手狩りとか、まるでレスリングか相撲です。

 柔道着を脱いで着るものを換えれば、レスリングと変わらないでしょう。柔道は単なる格闘技になってしまったようです。道とか術とか、柔よく剛を制すとかはありませんね。有効だとか効果だとか、昔はありませんでした。国際化するということはこういうことかとも納得はするのですが、古い柔道を知る者にとってはさびしい限りです。

ジョウシュウオニアザミとキアゲハ(2008年8月9日、谷川岳・西黒尾根) 谷川岳の西黒尾根は、関東周辺では最大の高山植物の宝庫と思っています。標高が低い割には、雪の多さと蛇紋岩がそのような環境を作り出しているのでしょう。ジョウシュウオニアザミは谷川岳や尾瀬など、上信越国境の山々に咲く大型のアザミです。キアゲハは平地から高山まで分布する蝶です(バックの山は白毛門)。

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2008年8月 6日 (水)

賄賂とマタビシ

 海外専門の大手コンサルタント、PCI(パシフィックコンサルタンツインターナショナル)の社長が、ベトナム・ホーチミン市幹部に9000万円の賄賂を贈った容疑で逮捕されました。それだけの金額になるとまさしく賄賂でしょうが、海外(とくに発展途上国)ではある程度の付け届けは仕事をスムーズに行うための潤滑剤であったことも確かです。私が行っていた旧ザイールでも付け届けをしないと仕事が進みませんでした。ザイールではそれをマタビシと呼んでいました。湾岸戦争(1991年)の前、石油がザイールに入ってこなくなりました。地下水開発で井戸を掘るというプロジェクトでは、機械を動かすために軽油が必要です。大型のボーリングマシンを3台そろえ、1年間で150本の井戸を掘る予定でした。それが、1990年の夏ごろから石油が入らなくなり、私の仕事は軽油の調達が最重要事項となりました。現地にFINAというディーラーがあり、少しでも軽油を分けてもらう交渉を毎日のようにしたものです。そこで必要となるのがマタビシでした。マタビシは現金の時もありましたが、生活必需品も喜ばれました。あるときFINAの担当者は、自分の腹を指差して、腕をくねくねさせ、「コムサ・・」というのです。おなかに虫がいるので虫下しをくれということでした。

 アフリカのポップグループにZAOというグループがあり、ZAOが「パトロン」という曲を歌っていました。その歌の中に「パトロン、ドネ、モア、マタビシ・・・」という歌詞があります。「パトロン、マタビシをちょうだいな」という意味です。PCIの件で、思わずマタビシのことを思い出してしまいました。

イブキジャコウソウ(2007年8月4日、谷川岳) イブキジャコウソウは低地から高山にまで生えているかわいい草です。草を揉むと麝香の臭いがするといわれています。

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2008年8月 4日 (月)

ジンバブエ・ドルとザイール

 訳が分からない題をつけました。アフリカ南部の国ジンバブエの通貨ジンバブエドルは、100億ジンバブエ・ドルが1ジンバブエドルに切り下げられました(8月1日)。なんと1/100億になったわけです。もっとも、最後には1000億ジンバブエ・ドルが発行されていて、両替にも支障が出ていたそうです。1000億ジンバブエ・ドルでパンも買えないそうですから、せいぜい100円程度でしょう。この記事を新聞で読み、私がアフリカ中央部の今はなきザイールにいたときのことを思い出しました。

 私がザイールに入ったのは、1990年の5月です。それから翌年の4月までほぼ1年間、その国の西のサバンナ帯でプロジェクトマネージャーとして地下水開発の仕事をしていました。ザイールの通貨は国名と同じザイールでした。入国したときは1ザイールは0.3円程度(1USドル≒500ザイール)でしたでしょうか。それが1年後には0.03円程度にまでなってしまいました。その昔は、1ザイール=1USドルで、さらに1/100ザイールのマクタという硬貨があったそうです。91年の1月には湾岸戦争(イラクをアメリカが攻撃)が始まり、その前の夏ごろから油が手に入りにくくなっていました。物価もどんどん上がり、1年で10倍になったわけです。ザイールは、91年の9月に内乱が生じて崩壊し、現在のコンゴ民主共和国になりました。もし私があと半年ザイールに留まっていたら、内乱に巻き込まれていたことでしょう。ジンバブエは1年でどの程度貨幣価値が低下したか分かりませんが、ザイールのようにならないことを願っています。

タカネナデシコ(2007年7月28日、尾瀬・至仏山) 高山に咲くナデシコで、低いところにあるカワラナデシコによく似ていて、花だけでは見分けがつきません。

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