« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月30日 (水)

犬の糞

 我が家は、南側が狭い道路に面しています。道路に沿ってはマサキが植わっているだけで塀も何もないので犬や猫が自由に出入りできます。マサキの根元にはヤブカンゾウがあり、つい最近までオレンジの花をつけていました。そのヤブカンゾウの根元や庭の芝生に毎日どこかの犬が糞をしていきます。大きさと色から二種類の犬が来ているようです。糞はそのまま置き去りにされ、我が家の前にたまってきます。少々腹に据えかねて、昨日の夜には「犬の飼い主へ  糞を片付けろ!」という看板を掲げました。

 犬を散歩させ、糞をさせるのはいいのです。でも、玄関前の芝生に糞がそのまま残っているのはなんともはや言いようがありません。せめて、糞を片付けて行ってもらえませんかねえ。今度飼い主を見つけたら、こっそりとその家の玄関の前に、ビニール袋に保管してある糞をこすり付けてこようかと考えている今日この頃です。

ニッコウキスゲ(2008年7月21日、野反湖) 関東では有数のニッコウキスゲの群落地です。地元ではノゾリキスゲと呼んでいるようです。

080721

| コメント (0)

2008年7月26日 (土)

コマクサ

 高崎に転居して初めて山に行きました。浅間山の西側にとても高山植物が豊富な2000~2400mの古い火山群があります。その山々のなかで、久しぶりに篭ノ登山に登りました。7月19日からは、自家用車は進入禁止で、途中からシャトルバスになります。シャトルバスの乗り場で管理のおじさんから西篭ノ登山にコマクサがあると聞きました。近くの三方ヶ峰にはコマクサが2箇所金網に囲まれて保護されていますが、まさか西篭ノ登にあるとは思いませんでした。東篭ノ登の山頂から、30分ほどで西篭ノ登に着きます。頂上を越えて西側に少し下ったガレ場に、確かにありました。それも群生して・・・。コマクサではあったのですが、それは我々が西洋コマクサと呼んでいるもので、日本の高山に自生しているものとは異なります。色が濃くて、密に花がつきます。少し大きいようです。誰かが植えたものでしょう。

 かつて草津白根山にはコマクサが群生していましたが、盗掘で全滅し、今は西洋コマクサが植えられています。それはそれで仕方のないことかもしれませんが、自生してもいなかったところに植えるのはいかがなものでしょうか。まさかセイダカアワダチソウやセイヨウタンポポのように他の植物を駆逐する心配はないでしょうが、やはり釈然としないものがあります。自分の庭や植物園であればいいでしょうが、貴重な植物が残る高山に、まったく関係がない植物を植えるのは避けるべきだと思います。

西洋コマクサ(2008年7月20日、長野県・西篭ノ登山) 植えられたコマクサには罪はないのですが、なぜか周囲とは調和してないように感じます。

080720

| コメント (1)

2008年7月11日 (金)

土壌汚染対策基金

 2003年に土壌汚染対策法が施行されてから、資力のない土地所有者が浄化などを行うことを助成するために、土壌汚染対策基金が設立され、汚染調査や対策を行う企業が受注金額に応じて基金へ出えんすることになりました。調査では受注金額の0.3%、対策では0.1%の出えん金となります。ところが、実際に土壌汚染対策に対して助成金が交付されたのは、2007年12月に埼玉県さいたま市で1件5000万円があるだけです。当初、基金は1年間で10億円程度積み立てるつもりのようでしたが、思うようには集まっていないようです。現在基金がいくらあるかは知りませんが、それでも相当な金額にのぼることは間違いないでしょう。

 先日、基金を扱っている協会から「出えん金の変更」と題して通知がありました。その内容は「本基金の当面の使用見込みが低いことから・・・・・民間出えん金の減額を行う」というものです。今までは企業が出えん金を損金扱いにできていたものを、使う見込みのない基金への出えん金は損金処理はできないということで、法人税分の30%を差し引いて、調査は0.2%、対策は0.07%にするということです。

 なんとも不思議な理屈です。使用されない基金へなぜ出えんしなければならないのでしょうか。なぜ、当面の間中止するとできないのでしょうか。また、助成のハードルが高くて基金が使われないのなら、ハードルを低くすることができないのでしょうか。今まで正直に基金へ出えんした企業は、なんのために大切なお金を出してきたのでしょうか。バカにするにもほどがあると言いたいです。

有珠山の噴火(1977年10月) 先回に引き続きもう一枚、洞爺湖周辺の写真です。サミットの会場となったウィンザーホテルとほぼ同じところから見た1977年の有珠山噴火(2ヶ月後)の風景です。

7710

| コメント (0)

2008年7月 9日 (水)

洞爺湖と有珠山

 JRのゴミ箱まで全部封鎖するほどの、厳戒態勢の中で開かれている洞爺湖サミットももうすぐ終わりになります。ここでは洞爺湖サミットのことを述べるつもりはありません。サミットが行われているウィンザーホテルの建っているところは、昔(30年ほど前)は牧場でした。多分今も周囲は牧場ではないのでしょうか。ホテルから洞爺湖を挟んで見える有珠山は近年では2000年3月に噴火し、今も有珠山の西側では噴気が上がっていることでしょう。私が札幌に住んでいたときにも噴火しました。1977年8月6日のことです。札幌でも降灰があったくらいです。その噴火の前までは、火口原の中に銀沼という沼があり、火口原では牛が放牧されていました。その銀沼のあたりから噴火し、今は当然のことながら跡形もありません。

 下の写真は当時の銀沼の写真です。サミットで洞爺湖が大きな話題になると、私はしきりと当時の噴火の状況を思い出してしまいます。噴火の4日後には洞爺湖まで行き、その被害の状況を写真に撮りました。畑は降灰で埋め尽くされ、洞爺湖の表面は軽石が20~30cmの厚さで覆っていました。しばらく後では、泥流で3人がなくなっています。怖いものでは、地震・雷・火事・親父といいますが、2番目くらいには火山を入れてもいいのではないかと思うくらいです。

有珠山・銀沼(1974年7月2日) 向こうの山は小有珠です。

740702

| コメント (0)

2008年7月 7日 (月)

言葉づかいの難しさ

 私も口から出る悪口なら人には負けませんが、この人には負けますね。東京都の石原知事が、東京オリンピックの招致活動に皇太子の協力を求めたことに対し、宮内庁から難しいのではないかとの話がありました。それに対し石原知事は「宮内庁ごときが決めることではない。」とのたもうたそうです。「ごとき」とは石原知事も偉くなったものですね。「ごとき」とはずいぶん人を見下した言い方です。ずいぶん昔にも東京都の職員に対して「木っ端役人が・・」というようなことを言っていました。東京都の職員は自分の部下でしょう。その部下に対して「木っ端役人」とは、これまた自分を棚上げした言い方です。

 言葉は生き物です。言葉によって人は勇気付けられ、発奮し、傷つけられ、悲しくなるものです。小説家の顔を持った石原さんがそのことを知らないわけはないとは思うのですが、時々彼が発する言葉は人を不快にさせるものがあります。もっと、建設的な言葉づかいはできないものですかねえ。

チシマフウロ(2006年7月17日、岩手県経塚山) 岩手県の焼石岳の東方、夏油温泉の近くの経塚山には、多分南限で、それも大群落でチシマフウロが咲いています。この写真の頃はもう終わりで、咲き残りでした。

060717

| コメント (1)

2008年7月 1日 (火)

奨学金のこと

 日本学生支援機構(旧日本育英会)が貸与している奨学金の返還が滞っているといいます。奨学金は、経済的に苦しい学生に貸与されるもので、卒業したら返還する義務があります。私は、本人が返還するものと思っていましたが、そうではなく親が返還するという人もいるようです。たしかに、教育費は親が負担するものですが、学ぶのは本人ですし、義務教育ではないのですから、本人が返すのが当然でしょう。私の友人の子供が受けていた奨学金も、その友人が返還しているということですが、どうも釈然としませんね。

 私も昔、奨学金を受けていました。月3000円の奨学金は、授業料を払ってもなお余る金額で、ずいぶんと助かりました。大学を卒業し、就職して初めてのボーナスをもらったときに、感謝の心をこめて全額を一度に返還しました。私が今日あるのもその奨学金のおかげでしょう。奨学金で誰が一番利益を受けるのかを考えれば、誰が返還しなければならないかは一目瞭然と思いますが、いかがでしょうかね。

リュウキンカ(2006年7月15日、焼石岳) 沢のほとりなどにミズバショウとともに咲いています。北海道には花がもっと大きなエゾリュウキンカがあります。

060715

| コメント (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »