礼文島

 先週45年ぶりくらいで北海道の礼文島に行ってきました。礼文島は高山植物を含め300種以上の花が咲く島として有名です。礼文島を紹介する書物やパンフレットの中には「全島蛇紋岩に覆われ・・・このため固有種が多い」などと書かれたものを目にします。しかし、礼文島には蛇紋岩はありません。多くのところは白亜紀の火山岩や火山堆積物を基盤にし、新第三系や第四系が覆っています。有名な桃岩は輝石ヒン岩でできています(以上の地質は「5万分の1地質図福 礼文島(1963)北海道開発庁」による)。なんでこんな間違いが大手を振って闊歩しているのですかね。新潟からフェリーに乗り、小樽に早朝に着き、それから懐かしい石狩浜に寄って、日本海沿いの道を北上し、映画「駅 STATION」の舞台となった雄冬・増毛をみて、サロベツ原野で花を見、稚内森林公園キャンプ場にテントを張りました。このキャンプ場はなんと無料なのですが、水場・トイレなどは下手な有料キャンプ場よりもきれいに整備されています。

 翌朝車を稚内港の駐車場に置き、一番のフェリーに乗りました。礼文島の香深までは約2時間です。45年前は3時間かかっていましたが、昔と違って立派なフェリーになっていました。バスで登山口まで行き、そこから山道を登ります。道はよく整備されていて20分で桃岩展望台につきました。ここまでは観光客もいっぱい来ます。登山口から桃岩までに目立つ花は、イブキトラノオ・ミソガワソウ・オオダイコンソウなどです。展望台から元地灯台まではそれらに加えてハクサンボウフウ・タマネナデシコ・レブンキンバイ・レブンウスユキソウ・リシリソウなどを見ることができ、西側のがれ場にはチシマゲンゲもありました。元地灯台からは笹が多くなり花が少なくなって、クサフジ・ウツボグサが目立つ程度です。小さな港がある知床から海岸沿いの道の両側には、海岸側にはハマオグルマ・ハマエンドウ・ハマベンケイソウが多くあり、山側のがけにはレブンソウ・ベンケイソウ・アサギリソウを見ることができました。花三昧の3時間でした。今度は礼文島の北のほうに行きたいですね。

レブンソウ(2019年7月11日 礼文島)礼文島だけにしかない固有種です。なんで、この島にしかない固有種が多いのかは、やはり冷涼な気候が一番の原因なのではないでしょうか。

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2019年7月 8日 (月)

健康診断

 先週身体の不調について書きましたが、今のところ快調です。今日は会社の定期健康診断で、心電図をとったりバリウムを飲んだり1.5時間近くいじり回されてきました。便は昨日までに採取しておきました。健診機関の中には、採取したものを「冷蔵庫に保管」と注意書きがあるものがあるとも聞きましたが、私の場合は冷暗所でOKなので、机の陰に袋に入れておいておきました。まあ気になる人は冷蔵庫に入れるのは気が進まないでしょうね。

 聴覚・視力・血圧・採血・問診からバリウムを飲んでのX線撮影、心電図・身長・体重で終了です。血圧は最高が93で、今までで2番目に低かったです。目は、右目が視力1.2に上がっていました。身長は毎年少しずつ縮んでいて、去年より数mm低くなってしまいました。体重が少々増えていましたので、なぜかビヤダルになった気分です。最終的な検査結果は1か月後くらいに送られてくるそうですが、はて、どうなりますことやら・・・。

コシジオウレン(2019年6月26日 浅草岳)コシジオウレンはミツバノバイカオウレンが正式名称なのでしょうかね。日本海側の亜高山から高山帯の草原に咲く花で、見ての通り雪が解けてまだほかの草が生えていないときにいち早く咲きます。浅草岳では、コシジオウレンと普通のミツバオウレンが隣り合って咲いています。

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2019年7月 1日 (月)

ガタがきた身体

 この頃年齢のせいか身体のあちこちにガタがきています。体力が衰えたとかボケたとかではなく、少々病気っぽくなってきたのです。きっかけは3月上旬に、足に虫に刺されたような斑点ができ、ひと月もすると全身に広がってしまいました。はじめのうちは花粉症によるアレルギー性ジンマシンと思ってほおっておいたのですが、花粉症が収まっても治る気配がありません。5月になってようやく皮膚科を受診したら「結節性痒疹」と診断されました。皮膚病では難病の部類だそうです。6月になってようやく収まりまりましたが、身体のあちこちに痕が残ってしまいました。

 次はいきなり高熱が出たことです。それも2週間のうち2回です。ちょっと熱っぽいなあと感じたら翌日には39℃の熱が出て身体の節々が痛み、頭痛がひどくなりました。ところが翌日には熱は引き、2日もすると平熱になってしまいます。先週土曜日に2回目の熱が出ましたが今は平熱です。こんなことは生まれて初めてです。2回とも医者に行く間もなく治ってしまいましたが、さすがの体力自慢にもサビが出てきたようです。こんなに熱が出やすくなった身体を憂うべきか、それとも驚異的な回復力を喜ぶべきか、まあこんな状態でも山には行ってますのですぐにはくたばりそうもありませんね。

ヒメサユリ(2019年6月26日 浅草岳)頂上付近はまだ雪がたっぷりと残っていましたが、ヒメサユリが咲き始めていました。山は平日にもかかわらずヒメサユリを目当てに登る人がたくさんいました。

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2019年6月24日 (月)

30年で2千万円

 金融庁の報告書に「夫婦の老後資金として公的年金以外に、30年間で2千万円必要」と記されていて、最初のうちは「その通り」と言っていた麻生大臣が批判が高まると「世間に著しい不安と誤解を与える」と、報告書の受け取りを拒否したのはもう2週間も前になります。以後いろいろ報道はされていますが、本質の議論はちっとも深まっていませんね。報告書の内容はよく吟味すれば当たり前のことを言っているのですが、批判を受けてこの夏の参院選に影響すると考えたのでしょう。麻生は「政府の政策スタンスと異なる」として受け取りませんでした。そうですか、政府のスタンスと異なる報告書は受け取らないのですか。そうであれば省庁の委員会や審議会は必要ないでしょう。耳の痛い報告は拒否し、政府へのそんたくに満ちた報告だけ受けるのであれば、「政治」の意味がありません。

 だいたい年金を受け取っている人間は、よほど恵まれた人以外は年金だけで優雅な老後を送れるなどと考えるおめでたいやつはいませんよ。でも、だからといって若いうちから投資などで老後の資産形成にはげめと言われても、「はい、そうします」とできるはずがありません。投資に回せる十分な賃金を得ている労働者がどのくらいの割合でいるのですか。自営業などの人が加入している国民年金は、夫婦2人で月13万円にもなりませんよ。ほとんどの年金生活者は楽な生活はしていないし、また期待もしていないでしょう。今後老人がますます増え、若い人が減る世の中です。年金がこのまま維持されるのは相当難しいでしょう。我が家の隣の八百屋は、郵便局に近いこともあって年金支給日は一時の賑わいを見せます。まあ、安倍とか麻生には絶対わからない世の中でしょうよ。

ウラジロヨウラク(2019年6月20日 浅間・鬼押出し)天明の大噴火(1783年)に流れ出た溶岩にしがみつくように咲いていました。

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2019年6月17日 (月)

高齢者運転講習

 体力や視力などの身体能力ではなく、法律や制度などが自分自身の年齢を実感せざるを得ないことがありました。2月に高齢者運転講習の案内が来ました。運転免許更新時に70歳を超えている人にはこの講習が義務付けられているとのことです。込み合いますので直ちに指定機関に予約してくださいと記してありました。高崎市内のモータースクールに電話したら早くても6月だということで、6月15日に予約を取り付けました。

 半年たって講習に出かけました。ペーパー講習や視力・動体視力・視野の検査があり、その後運転実技がありました。クランクやS字カーブなどもありましたが、面白かったのはアクセルとブレーキの踏み分けですね。低い縁石に軽くぶつけて車を止め、アクセルを急激にふかして縁石を乗り越えたら速やかにブレーキをかけるというものです。私はまだ反射神経が衰えてはいないようで、先生から二重丸をいただきました。運転評価は最上位の「安定した運転」でしたが、一緒に実技を受けた人はなかなかそこまでいかないようで、先生に注意されまくったり、ブレーキを何回も踏まれた人もいました。しかし年を取るとこんな講習を受けなければならないし、免許の有効期間も75歳までは4年、75歳以上は3年と短くなってしまいます。自分が体力的な衰えを自覚していなくても、このような制度が自分の年齢をいやというほど思い知らされます。世の中70歳までは働いて、年金の受給を遅らせるような風潮ですが、個人差はありますがヨレヨレになっても働かなくてはならないなんで、これが福祉国家のやることですか、と思ってしまいます。

ユキワリソウ(2019年6月13日 黒斑山)浅間山の外輪山である黒斑山は花の山として知られています。登山道沿いに咲くツガザクラやハクサンイチゲが見事ですが、ちょっと寄り道するとユキワリソウの群落を見ることができます。

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2019年6月10日 (月)

イージスアショア候補地選定の怪

 北朝鮮からのミサイル攻撃防御を主目的としたイージスアショア(地上配備型迎撃システム)の適地選定で、秋田市の演習場が選ばれています。その選定にあたってはレーダー電波を遮る高い山がないという条件がありました。基地から山に対して仰角が10度以下ということが基準だそうです。東北地方の候補地のうち最も良好なのが秋田だそうです。しかしその仰角の調査がいずれもデタラメで、19か所中9か所で仰角が実際よりも過大であることが判明しました。最もひどいのは、調査では15度とされたのが実際では4度しかなかったのです。

 こんな間違いがなぜ生じたのでしょうか。防衛省の調査は実地調査ではなく、グーグルアースで調べたということです。高さと距離の縮尺が違っていたことが気が付かず、三角関数で角度を計算し、分度器で確認したということです。断面図を描いたということですかね。グーグルアースでは「ツール」・「定規」・「高度プロファイルの表示」で簡単に断面図が描けます。縦の高度も横の距離も縮尺に関係なく数値で示されます。縮尺が表示されるませんので、縦横の縮尺の違いなどという言い訳は通用しないのです。言い訳して謝罪した上役の人も、実際にグーグルアースで確認したのではないでしょうね。どっちにしても、公式な調査のデータとしてこんなデタラメを示すのですから、防衛省の役人のレベルは地図を読めない程度のものなのでしょうね。だとしたら、日本の防衛は真っ暗闇ということでしょうか。

シロヤシオ(2019年6月6日 赤城・長七郎山)今年のシロヤシオは花期が遅く外れ年です。去年の1/10程度の花数です。それでも真っ白な花には癒されます。白い花は写真で質感を出すことが難しいのですが、この写真はうまく撮れました。

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2019年6月 3日 (月)

板についた百姓姿

 セミリタイアしてもうすぐ6年になります。週のうちまだ1日は会社に通い、1日は山に行き、後の5日は野良仕事というのが日常のパターンです。天候や季節によって野良仕事の内容も変わりますが、今の時期は草取りが主なもので、これは10月まで続きます。草取りをしても、1か月もすればまた生えてきて、イタチごっこが半年以上続くことになります。

 畑には現在20種類近くの野菜が少量ずつ植えられていて、今週中には去年植えたタマネギを収穫する予定です。タマネギは300個ほどは採れるでしょう。そのあとにはサツマイモを植える予定です。ナス・キュウリ・ピーマン・トマトもそろそろ採れる頃です。今日は早採りのタマネギと間引いたダイコン、サニーレタスを大量に会社に持参しました。保存がきくタマネギやイモ類を除けばほとんどの野菜は長期保存ができません。少量ずつしか植えてなくても時期になると家では食べきれないほどの野菜が採れます。そんな余った野菜でも会社に持っていけばみな喜んでくれます。隣近所におすそ分けもします。もうにわか百姓が板についてきたみたいです。

ベニバナノツクバネウツギ(2019年5月30日 榛名・二ツ岳)二ツ岳は6世紀に大爆発を起こして、ふもとの集落が火山灰に埋もれ、何年か前に発掘されたことで有名です。こんな山でも現在は木々に覆われ、そんな痕跡はありません。火口原には多くの風穴があって冷たい空気が噴出していますが、昔は噴気だったともいわれています。

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2019年5月27日 (月)

間抜け犬顔の二人

 あまり褒められたことではないのでしょうが、私にはどうしても我慢できない顔つきの人間が存在します。すべてを金に換算して、儲かることが国家の利益と考えやつです。こう言えば誰かはすぐわかるでしょう。現在日本に来ていて、これも我慢できない奴とゴルフをし、間抜け犬の顔を二つ並べて写真に納まり、土俵際に特等席をあつらえて、天皇陛下すらできないような厚遇を受けています。こんな厚遇は歴代の国賓にはありませんでした。大体は二階の貴賓室からの観戦でした。

 一体我が国はこんなやつにどこまでへつらうつもりなのでしょうか。あきれ果てて、私は日本国民であることが嫌になりました。七十数年前、我が国は指導者を気取る無能の奴らのために滅亡寸前になりました。さらにその30年ほど前、似たような馬鹿どものために世界初の大戦争が起こり、中途半端な解決しかしなかったために次の大戦になってしまいました。今の世の中は第一次世界大戦の直前に似ているという人がいます。同じ展開とならないことを心から望みます。実際に人を殺す武器は取らなくても、現在は戦争状態になることがあるのですから。

トウゴクミツバツツジ(2019年5月22日 赤城・つつじが峰)赤城のつつじが峰は標高900mから1450mまで続く尾根のことで、尾根すべてがヤマツツジとトウゴクミツバツツジで覆われ、上部の稜線にはアカヤシオとシロヤシオがあります。尾根の登山道のほとんどがツツジのトンネルになるのは日本でもここぐらいではないでしょうか。

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2019年5月20日 (月)

丸山穂高

 東大を出て経済産業省の官僚だった日本維新の会の丸山穂高議員が、北方四島を訪れた際国後島の宿泊先で訪問団の団長に「北方領土を取り返すには戦争をするしかない」という趣旨の発言をして団長にたしなめられました。その発言は録音されていて、ごまかしようもなかったでしょう。我が国の国会議員がここまでバカだったかと改めて感じさせられました。しかも東大を出たエリート官僚だった人から出た言葉です。酒に酔った発言ということですが、本音なのでしょうね。

 仮に彼のいうことを聞いたとしても、本気でロシアと戦争をしたいと穂高議員は思っているのでしょうか。いったいどうやって戦争するのですか。ロシアに勝って北方領土を奪い返せると思っているのでしょうか。勝てるわけはありません。第二次大戦があまりにも悲惨であったために、我が国は二度と戦争はしないと誓ったのではないですか。名前は「穂高」と気高いのに中身が全くないことには名付けた親も嘆き悲しむでしょうね。こんなやつを国会議員にえらんだ国民が哀れですよ。ところで本人の座右の銘は「誠意、万策に勝る」だそうです。おかしいですね。

アカヤシオ(2019年5月16日 赤城・鳥居峠)先週に続いてアカヤシオです。南牧村ではヒトツバナと呼ばれていますが、赤城ではアカギツツジと呼ばれています。ここ鳥居峠は峰一つがアカヤシオのピンクに染まります。

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2019年5月13日 (月)

南牧村の烏帽子岳

 群馬県南牧村は群馬県の西のはずれにあり、1000~1500mほどの山に囲まれた村です。面積は広いのですが人口は1900人ほどで、65歳以上の割合(高齢化率)が6割を占める過疎の村で、村そのものの消滅が危惧されています。そんな村ですが私は年10回以上南牧村の山に登ります。春には山は花に覆われ、秋は紅葉がきれいで、山間の谷には滝も多くあります。登る山は多く、桧沢岳・三ッ岩山・黒滝山・鹿岳・四ッ又山・大屋山・立岩・毛無岩・大岩などなど数えきれません。

 先日マイクロバス転落のニュースがあった烏帽子岳(1182m)も南牧村にあり、4月下旬から5月上旬にかけては岩峰に咲くアカヤシオを見に、多くの登山客が訪れます。多いといっても何万人などではなく、シーズン中でも何百人いるかどうかです。それでも休みの日には何十人もの人が登るでしょう。駐車場前の登山口から南へ入り、群界尾根という1200mほどの峰の一つのマル(変な名前の山です)に登り、そこから北へと少し下ってアカヤシオの中をたどります。烏帽子岳の基部からは岩をよじ登って山頂に立ちます。頂上からは北側の眺めがよく、南側もアカヤシオがきれいな群界尾根がよく見えます。群界尾根を東へとたどればこれもアカヤシオが見事なシラケ山(1274m)や天狗岩にたどり着けます。アカヤシオは南牧村ではヒトツバナ(一つ花)と呼ばれて大切にされています。

岩壁を彩るアカヤシオ(2019年5月8日 天狗岩からシラケ山を望む) 群界尾根の東のはずれのシラケ山の岩壁を天狗岩から撮ったものです。

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